• 寒さゆえの不調が出やすいこの季節。気を整え、元気に過ごすための知恵を植物療法士で「チムグスイ」主宰の鈴木七重さんに伺いました。体を芯から温める冬野菜やしょうがを使った鍋料理で、冷えや免疫低下を防ぐ食卓の工夫を教えてもらいます。
    (『天然生活』2024年12月号掲載)

    冬の体を温める鍋料理

    冬は鍋料理がよく食卓に上るという、植物療法士で「チムグスイ」主宰の鈴木七重さん。

    「体を温めるのはもちろん、一品でさまざまな食材がとれて栄養バランスがいい。スープにも滋養と旨味がしっかり溶け込んで余すところなくいただけます。余分な油を使わずにすむ点も魅力。何より手軽ですよね」

    鍋料理なら、体を温める冬野菜をたくさんとることができます。免疫力を上げるきのこ、体を潤す里いも、喉の炎症を鎮める長ねぎなど、そのときの体調に合わせて食材を選ぶとより効果的です。

    「冬に限らず、ふだんからしょうがはとくによく使います。体がよく温まりますから」

    しょうゆ味や味噌味など、バリエーションを楽しめるのも鍋料理のいいところ。冬の健康を支えてくれる頼もしい味方です。

    免疫力を上げるきのこと根菜の鍋

    画像1: 免疫力を上げるきのこと根菜の鍋
    画像2: 免疫力を上げるきのこと根菜の鍋

    体を温める根菜たっぷりの鍋。

    鶏もも肉、しめじ、まいたけ、エリンギ、ごぼう、里いも、しょうがの薄切りをだしと一緒に鍋に入れて火にかける。

    煮立ったらしゅうゆとみりんを加え、最後に味噌で味を整える。

    きのこは免疫力アップ、里いもには肌を潤す働きも。

    鶏だんごと水菜の鍋

    画像1: 鶏だんごと水菜の鍋
    画像2: 鶏だんごと水菜の鍋

    鶏ももひき肉と長ねぎのみじん切り、すりおろしたしょうが、卵、片栗粉を混ぜ合わせて鶏だんごをつくり、水菜、大根、長ねぎとともにだしにしょうゆとみりん、酒を加えたスープで煮込む。

    しょうがや冬野菜が体を温めるほか、長ねぎは喉の炎症を抑える効果もあるため、風邪のひき始めにもぴったり。



    <撮影/千葉亜津子 取材・文/嶌 陽子>

    鈴木七重(すずき・ななえ)
    武蔵野美術大学卒業後、企画デザインの仕事を経て自身の不調改善のために自然療法を取り入れる。2009年より講師として活動、2013年より「∴chimugusui」をスタート。植物療法のオンライン講座やオリジナル商品の販売も。著書に『TJMOOK リンネル特別編集 ゆるめて、温める。幸せなからだ』(宝島社)など。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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