• 福島で雑貨店を営む長谷川ちえさん。すっきりと片付いたお部屋はまるでモデルルームのよう。以前はものをいろいろ飾るのが好きだったという長谷川さんに、掃除をらくにするためにやめたこと、やめて失敗したことを教えてもらいました。
    (『天然生活』2024年12月号掲載)

    スペースが増えても、ものは増やさず、片づけて掃除を楽に

    福島に引っ越して8年、最近居住スペースを広げ、空間が広くなったという長谷川さん。

    もともと掃除が苦ではなく、掃除習慣が身についているほうだとは言いますが、スペースが広くなったからといって、ものを増やすことがないように意識しているそう。

    ものや道具は、「なければないでどうにかなる」と割り切ることもコツ。それぞれに収納場所をつくり、表に出さないことも、掃除をしやすくしています。

    「年齢のせいかものの重さも気になるようになりました」という長谷川さん。お気に入りの鍋や鉄瓶などを処分するつもりはありませんが、「これからは重さも含めた扱いやすさも、道具選びの基準となりそうです」

    掃除を楽にするためにやめたこと5つ

    1.いろいろ飾ること

    画像: 1.いろいろ飾ること

    ⇒ ほこりがたまらなくなった

    以前は、ものを飾ることが好きで、棚や桟の上に絵や器、雑貨などを飾っていたのですが、地震対策でそれらを飾ることは基本的にやめました。地震で落ちたり飛んだりすると危ないですから。ものを表に置かなくなった分、掃除が楽になったのを実感しています。

    2.大掃除

    ⇒ やらなきゃという焦りがなくなった

    年末は大掃除をするものと思い込んでいたのですが、「やらなきゃ」と気が重かったのも事実。その都度掃除していれば汚れがたまらないので、掃除そのものが楽になるし、大掃除もいらないのでは? と思い切って大掃除をやめました。

    窓ガラスや網戸は、汚れが気になったら掃除するようにしています。お客さまがくる前やイベントの前は窓掃除の絶好のタイミングです。人が来てくれることが、ふだんはしないところも掃除をするきっかけになっています。

    3.ほうきメインの掃除

    画像: 3.ほうきメインの掃除

    ⇒ 掃除が格段に楽になった

    昔からほうきが好きで、ずっとほうき掃除をしていたのですが、猫を飼うようになったことをきっかけに、いまは掃除機をメインで使っています。使ってみると、掃除機は汚れがよく取れるし、やっぱり便利なものだと実感しているところです。

    ただし、お店の掃除や猫砂の掃除のように、さっと手に取って掃けるほうきのほうが楽な場所もあります。そこはやっぱりほうきのよさですね。「道具はこれだけ」と決めつけずに、場所や汚れに合わせて使い分けることも大切ですね。

    4.高いところに重いものを置くこと

    画像: 4.高いところに重いものを置くこと

    ⇒ 掃除も楽になり、地震対策にも

    高いところには、かごやざるのように軽くてすぐに動かせるものだけを置くようにしています。これも地震対策のひとつですが、高いところの掃除がしやすくなるのがメリットですね。ほこりが気になったらすぐに掃除ができます。

    5.場所別で洗剤を持つこと

    画像: 5.場所別で洗剤を持つこと

    ⇒ 収納も管理も楽になった

    洗剤はもう20年ほど場所別で持つのをやめています。長年、食器洗いや洗濯、掃除にも使える万能洗剤を愛用していましたが、入手できなくなったので、いまはエコベールを使用しています。インターネットで手軽に購入できるのが便利です。

    やめて失敗したこと

    小さめのフードプロセッサー

    大小ふたつのフードプロセッサーを持っていたので、「大は小を兼ねる」と考えて小さいほうを処分したのですが、実は小さいほうが出番が多かったことにあとから気づきました。いまは大きいものでまかなっていますが、重たいので出し入れが大変です。


    〈撮影/長谷川ちえ 取材・文/工藤千秋 イラスト/清沢佳世〉

    長谷川ちえ(はせがわ・ちえ)
    福島・三春で雑貨店「in-kyo」を営む。近著は『続・三春タイムズ』(信陽堂)。インスタグラム@miharuno.inkyo

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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