• 本をこよなく愛する本屋店主5名の、心に響いた一冊をご紹介。店主のまっすぐな言葉で本の魅力をお届けします。紹介してくれるのは、本と静かに向き合える余白の時間を大切にするtwililight店主・熊谷充紘さん。熊谷さんの心に響いた“この一冊”、今回は『たのしい保育園』です。

    熊谷さんが選ぶ“この一冊”
    『たのしい保育園』

    読み継がれてほしい本を教えてくれた、熊谷さん。今回おすすめしてくれたのは、滝口悠生著『たのしい保育園』です。

    画像: 『たのしい保育園』(滝口悠生著 河出書房新社)

    『たのしい保育園』(滝口悠生著 河出書房新社)

    わたしに子どもがいないのは望んでいないからだが、『たのしい保育園』を読んでいると、子どもがいるからこそ見えてくる世界や考えられる物事があるんだと実感できる。

    教えてくれてありがとうと思う。ますます子どもが好きになり、子どもへの尊敬の念も増してくる。子どもがいるから、世界はやさしくなれるのだ。

    子どもの反応をうかがうお父さんの姿に、子どものころの自分もきっと同じように誰かに見守られていたんだと気づく。

    ここまでわたしが生きてこられたということは、わたしも愛情を与えられてきたということだった。だから、たとえ子どもがいなくても、誰かに注ぐだけの愛情を私は持っているはずだった。ということは、この世界にいま生きる誰もが。

    心に滲む愛しさを、大切に育てていきたい。

    * * *

    天然生活2025年12月号では、「本屋店主の心に響いた、この一冊」を紹介しています。twililight・熊谷充紘さんをはじめ、魅力的なお店を営む5名に、歩みを照らしてくれた本を教えていただきました。あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。

    天然生活2025年12月号(扶桑社・刊)

    画像: 『たのしい保育園』本を愛する本屋店主おすすめの“心に響いた”この1冊/twililight・熊谷充紘さん

    amazonで見る



    〈文/熊谷充紘〉

    熊谷充紘(くまがい・みつひろ)
    東京・三軒茶屋で本屋・ギャラリー・カフェを併設した「twililight」を営む。2011年3月11日の震災を機に会社員を辞め、編集やイベント企画を経て、2022年3月11日に店舗をオープン。選書・執筆・出版を手がけ、本と静かに向き合える余白の時間を空間に反映する。自社で復刊した「体の贈り物」はこの秋重版に。
    HP:https://twililight.com/
    インスタグラム:@twililight_



    This article is a sponsored article by
    ''.