• 人生に迷ったとき、一歩を踏み出せないとき、頼りにしている言葉はありますか? 呪文のように唱えれば、うまくいくような気がする、そんな言葉を文筆家の大平一枝さんに教えてもらいました。今回は、落ち込んだときに効く言葉を紹介します。
    (『天然生活』2025年1月号掲載)
    画像: 記録することで心が耕される

    残り時間でゴールを狙うだけ

    人生はサッカーの試合と同じ。

    どんなに理不尽なことがあっても、試合中のジャッジはほとんど覆らない。

    だったら残り時間でいかにゴールを決めるかに集中したほうがいい

    12年続いている連載の初代編集担当者の言葉より

    「あんなこといわなければよかった、もっとこうすればよかった……と、うじうじしがちな自分に活を入れてくれます。振り返って反省してもあまり意味はなく、とにかく最後にいいゴールを決めるために集中! ですよね」

    * * *

    画像: 残り時間でゴールを狙うだけ

    ゴールが見えなくても進む

    いつも背泳ぎ

    バーで隣り合った青年の言葉より

    「新卒で憧れの職種に就き、必死に大量の仕事をこなしている青年のひと言。背泳ぎってゴールが見えないまま必死で泳ぐでしょ? 無理してがんばる時期も必要だった若いときのこと、自分の原点を思い出しました」

    * * *

    画像: ゴールが見えなくても進む

    終わりじゃない。まだ始まっていない

    (「俺たち、もう終わっちゃったのかな」に対して) 
    「ばかやろう、まだ始まっちゃいねーよ」

    映画『キッズ・リターン』より

    「若さに関係なく響く。小さなところで負けた、終わったと落ち込みがちだけれど、人生の営みのなかで見ればどれもほんの一瞬。そう大きな視点で見ると、『まだ始まってもいない!』と、力がわきますよね」



    <イラスト/平野瑞恵 取材・文/鈴木麻子>

    画像: 終わりじゃない。まだ始まっていない

    大平一枝(おおだいら・かずえ)
    市井の生活者を独自の目線で描くルポや、失われたくない物事をテーマにしたエッセイ多数。朝日新聞デジタル版で連載中の『東京の台所』は連載12年目に。近著に『こんなふうに、暮らしと人を書いてきた』(平凡社)。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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