(『天然生活』2025年1月号掲載)

残り時間でゴールを狙うだけ
人生はサッカーの試合と同じ。
どんなに理不尽なことがあっても、試合中のジャッジはほとんど覆らない。
だったら残り時間でいかにゴールを決めるかに集中したほうがいい
12年続いている連載の初代編集担当者の言葉より
「あんなこといわなければよかった、もっとこうすればよかった……と、うじうじしがちな自分に活を入れてくれます。振り返って反省してもあまり意味はなく、とにかく最後にいいゴールを決めるために集中! ですよね」
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ゴールが見えなくても進む
いつも背泳ぎ
バーで隣り合った青年の言葉より
「新卒で憧れの職種に就き、必死に大量の仕事をこなしている青年のひと言。背泳ぎってゴールが見えないまま必死で泳ぐでしょ? 無理してがんばる時期も必要だった若いときのこと、自分の原点を思い出しました」
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終わりじゃない。まだ始まっていない
(「俺たち、もう終わっちゃったのかな」に対して)
「ばかやろう、まだ始まっちゃいねーよ」映画『キッズ・リターン』より
「若さに関係なく響く。小さなところで負けた、終わったと落ち込みがちだけれど、人生の営みのなかで見ればどれもほんの一瞬。そう大きな視点で見ると、『まだ始まってもいない!』と、力がわきますよね」
<イラスト/平野瑞恵 取材・文/鈴木麻子>

大平一枝(おおだいら・かずえ)
市井の生活者を独自の目線で描くルポや、失われたくない物事をテーマにしたエッセイ多数。朝日新聞デジタル版で連載中の『東京の台所』は連載12年目に。近著に『こんなふうに、暮らしと人を書いてきた』(平凡社)。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



