• 植物研究家のかわしまようこさんに、野に咲く身近な草花に触れる楽しみを教えてもらいました。暮らしの中に目を向けると、実はこんなにもたくさんの草花が咲いています。名前を知っている草を摘んでみるのも楽しいもの。ご近所散歩を楽しむヒントにしてみませんか。
    (『天然生活』2021年2月号掲載)

    身近な草に目を向けて

    晩秋の11月。千葉県房総半島にあるブラウンズフィールドを歩きながら、かわしまさんがさまざまな草を見つけてくれました。

    駐車場の片隅、大きな木の根元、畑のそばの小径。端境期といわれる草の少ない季節でありながらも、暮らしのフィールドのそこここに、実はこんなにたくさんの草が芽吹いているんです。

    画像: 風の通る小径。大きな木の下にいることで、いいエネルギーに触れることができるのだとか

    風の通る小径。大きな木の下にいることで、いいエネルギーに触れることができるのだとか

    かわしまさんが見つけた6つの草

    画像: かわしまさんが見つけた6つの草

    ヨモギ

    画像: ヨモギ

    日本全国に自生。浄血力に優れ、体を温める効果も。食べる際にはあく抜きが必要。

    ユキノシタ

    画像: ユキノシタ

    雪の下でも生えることからその名がついたそう。炎症を抑える作用がある。美白にも。

    カキドオシ

    画像: カキドオシ

    垣根を通すように伸びるからカキドオシ。若そうな葉を摘むのがコツ。葉はお茶になる。

    セイヨウタンポポ

    画像: セイヨウタンポポ

    根も葉も食用で、お茶にもなる。肝臓にたまった毒を排出する作用がある。

    タネツケバナ

    画像: タネツケバナ

    都心でも多く見かける。ピリッとした辛さがあり、サラダなどのアクセントになる。

    オオバコ

    画像: オオバコ

    靴底にくっついて種が運ばれるため、人通りの多い場所に自生。種は咳止めに使われる。

    草を摘むときの注意

    ●自分が気持ちいいと思う場所で摘む

    ●知っている草を摘む(毒草に気をつける)

    ●使い終わった草は土に還す

    画像: 使う分を必要な分だけ摘む。根まで取らない

    使う分を必要な分だけ摘む。根まで取らない



    〈監修/かわしまようこ 撮影/山田耕司 取材・文/片田理恵 撮影協力/ブラウンズフィールド〉

    かわしまようこ
    植物研究家。草をとおして心と向き合うこと、健康的な暮らし方や生き方を感じる時間を大切にしている。著書に『ありのまま生きる』(リンカランブックス)、『草と暮らす』(誠文堂新光社)など。インスタグラム:@kawashimayoco

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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