(『更年期の不調の原因は栄養不足が9割 』より)
夕方以降の飲み物にも注意を
夕方以降は、コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶など、カフェインを含む飲み物をできるだけ控えるように心がけましょう。少量でも交感神経を刺激することがあり、それが睡眠に影響を及ぼすこともあります。
代わりに、麦茶や玄米茶、ルイボスティー、ハーブティーなど、カフェインの少ない飲み物を選ぶと安心です。
アルコールは一時的に眠気を誘いますが、睡眠の質を下げ、早朝に目が覚めやすくなります。「ぐっすり眠れたつもりでも、実は休めていなかった」ということにもなりかねません。
大切なのは、「ただ長く眠ること」ではなく、「眠りの質を高めること」です。量よりも質を意識することで、心身の疲れがしっかりと取れ、次の日を元気に迎えられるようになります。
寝る前の過ごし方や目や耳から入る刺激を抑えること、入浴のタイミングを工夫すること、飲みものを選ぶ際にカフェインを避けることなど、少し意識を変えるだけでも睡眠の質は確実に向上していきます。
毎日のほんの少しの習慣の変化が積み重なり、心地よい眠りを実現する第一歩になるでしょう。
※ 本記事は『更年期の不調の原因は栄養不足が9割』(あさ出版)からの抜粋です。
〈イラスト/イケマリコ〉
梶尚志(かじ・たかし)
梶の木内科医院院長(岐阜県可児市)、七夕医院名古屋院総院長(愛知県名古屋市)、総合内科専門医、医学博士。
1964年、富山県生まれ。富山医科薬科大学(現・富山大学)医学部医学科卒業。総合内科専門医、腎臓専門医として年間約5万人の患者を診察する中で、通常の診察では解決できない「体の不調」に栄養学的なアプローチから治療と生活指導を行い、改善に導いている。著書に『え、私って、栄養失調だったの?』『え、うちの子って、栄養失調だったの?』(共にみらいパブリッシング)がある。
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