• 介護やケアに特化した本屋さん「はるから書店」を営む、小黒悠さん。27歳から約6年半、脳梗塞になったお母さまをひとりで介護しました。本記事では、小黒さんの経験に基づいたリアルなお話をお届けします。今回は「初めての入院で役立ったこと」。ある日突然やってくる介護。いざというときに慌てず、よりよい選択ができるよう、いまから知っておきたい知識を紹介します。

    その2:前開きのパジャマ、ありますか?

    母の病気は「脳梗塞(のうこうそく)」でした。

    紹介された病院のER(救急室)で私が脳外科の先生から説明を受けている間に、仕切られたカーテンの向こうで母はすっかり「患者さん」に早変わり。身に着けていた服や靴、母のハンドバッグを抱えて帰路についた私は不安でいっぱいでした。

    「どうしよう」「大丈夫かな」と不安が頭を渦巻いていましたが、そんなことはいっていられません。さまざまな検査や診察を待つ間に病院の外はすっかり夜を迎えていましたが、私の手元には看護師さんから渡された「入院に必要なもの」のリストがありました。

    タオル、歯ブラシ、コップ、あらゆるものが記載されていましたが、真っ先に目に留まったのは「前開きのパジャマ」

    ふだん、Tシャツやスウェットを寝間着として使っていた母は、前開きのパジャマを持っていません。まずいぞ〜と思い、翌朝お店の開店時間にパジャマを買いに走りました。

    画像: ワコール リラックス&スリープ【綿100%】薄手ニット 着ごこちゆったり親切設計 グランダーパジャマ store.wacoal.jp
    ワコール リラックス&スリープ【綿100%】薄手ニット 着ごこちゆったり親切設計 グランダーパジャマ
    store.wacoal.jp

    購入したのはワコール リラックス&スリープの「グランダー」のパジャマ

    肌触りがよく、色柄もやさしいデザインが気に入って購入したのですが、このパジャマ、入院にとてもおすすめなパジャマだったのです。

    【おすすめポイント】

    ・ズボンのはきこみが深く、寝心地がよい

    ・前身頃の合わせ部分が広いので、ボタンのすきまから肌が見えにくい

    ・内側にタグがなく、肌あたりがやさしい

    ・ズボンの前後が分かる目印が付いている

    ・袖口にゴムが入っていて、袖を上げやすい

    ウェストのゴムがやわらかくてラクでしたし、ゴムの替え口もあります。ボタンも大きめで留めやすく、細部に渡って優しい心配りのあるデザインです。母もすっかり気に入ってくれました。

    わが家の場合、脳梗塞による後遺症の片麻痺で、その後、かぶりの服を着づらくなってしまったため、退院後もずっと前開きのパジャマを愛用することになりました。

    ほかのメーカーのパジャマもいくつか購入しましたが、ワコール リラックス&スリープのこのシリーズが一番着やすく、リピート買いしていました。親御さんへの誕生日やクリスマスプレゼントとしてもおすすめです。



    画像: ● パジャマは「レンタル」という選択肢もあり

    小黒悠(おぐろ・ゆう)
    1983年、東京都出身。服飾系専門学校を卒業後、貸衣装店勤務を経て、23歳で図書館に転職。その後20代〜30代に母親の在宅介護を経験。現在は会社員として働きながら、ケアや介護をテーマに「はるから書店」を個人で運営している。

    はるから書店: https://harukara-reading.stores.jp/
    インスタグラム:@harukara_reading
    X:@harukarareading



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