• 春夏秋冬の変化に恵まれた日本では、昔から家庭でも旬の食材や季節の節目を大切にする習慣がありました。「睦月(むつき)」と呼ばれる1月は、お正月をはじめ鏡開きなど、年の初めならではの行事や風習がたくさん。本記事では、旬の大根を使ったおせち料理、「紅白なます」のつくり方をご紹介します。季節の行事を楽しみ、旬の味をおいしくいただきましょう。
    (『旬のおかずカレンダー』より)

    1月に旬を迎える食材「大根・白菜」

    画像: 1月に旬を迎える食材「大根・白菜」

    1月は冬の大物野菜、大根、白菜が出盛りに。どちらも持ったときにずっしりと重いもの、カットされているものの場合は切り口がみずみずしいものが新鮮です。

    白菜は切り口の断面が平らで、葉がすきまなく詰まっているものを選びましょう。大根の葉はついたままだと水分や栄養が逃げていくので、買ったらすぐに切り離して別々に保存します。

    本記事では、旬の大根を使ったおせち料理、「紅白なます」をご紹介します。お祝い事のシンボルである紅白をにんじん(赤)と大根(白)で表現。平和を願う意味がこめられています。

    「紅白なます」のつくり方

    画像: 「紅白なます」のつくり方

    材料(つくやすい分量)とつくり方

     大根10cm(約400g)は皮をむき、長さを半分に切ってから縦に幅4~5mmに切る。重ねて端から細切りにし、塩小さじ1弱をふって混ぜ、15分おく。

     にんじん4cm(約40g)は皮をむいて縦に幅3~4mmに切り、重ねて端から細切りにする。塩小さじ1/5をふって混ぜ、10~15分おく。

     大根は水けを絞り、にんじんはさっと洗って水けを絞る。ボールに酢1/2カップ、水大さじ2、砂糖大さじ1~2、昆布の細切り、ゆずの皮のせん切り各少々を混ぜ、大根とにんじんをあえる。

    保存の目安:保存容器に入れ、冷蔵で5日ほど。


    本記事は『旬のおかずカレンダー』(オレンジページ)からの抜粋です



    〈イラスト/北原明日香 写真提供/中日新聞社 食材の旬監修/オイシックス・ラ・大地株式会社、らでぃっしゅぼーや商品本部〉

    料理:大庭英子(おおば・えいこ)
    料理研究家。福岡県出身。シンプルで作りやすく、大胆かつ繊細な家庭料理に長年のファンが多い。『オレンジページ』では創刊時から 7000点以上ものレシピを提供。本書のレシピのもととなった中日新聞・東京新聞サンデー版の「大庭英子のおいしい家ではん」は7年以上続いた人気連載。

    歳時記監修:広田千悦子(ひろた・ちえこ)
    日本の行事室礼研究家。北海道出身。歳時記やしきたり、年中行事、四季折々の暮らしなどを、エッセイを通して表現しつづける。日本の行事や習わしの由縁などにふれ、自分らしいしつらいを試みていく稽古「季節のしつらい稽古」を主宰。中日新聞・東京新聞では生活面で「くらし歳時記」を連載中。

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    『旬のおかずカレンダー 日常がもっと豊かになる、四季の食と歳時記』(大庭英子、広田千悦子・著/オレンジページ・刊)

    画像: 1月・旬の“大根”で祝うおせち料理「紅白なます」のつくり方。食卓を豊かに彩る、旬のおかずカレンダー/大庭英子さん

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    ★日常で旬を楽しむ123レシピを歳時記とともに★
    中日新聞・東京新聞の人気レシピ連載をオレンジページが歳時記とともに書籍化。1年12か月の行事と家庭料理を知るための1冊です。季節が巡るたびにこの本を開けば、日常を豊かに過ごすためのヒントが見つかります。



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