• 薬膳・発酵料理家の山田奈美さんに、さつまいもでつくる、砂糖を使わない発酵ドリンク「ミキ」のつくり方を教えていただきました。便秘解消によいとされ、豆乳と混ぜてヨーグルトのように食べたり、ドレッシングにアレンジしたりするのもおすすめです。

    さつまいもの薬膳的効能ついて

    さつまいもは消化吸収を助け、生命エネルギーである「気」を補って、疲労回復や食欲不振、気力の増強に役立ちます。

    また、体にとって必要な水分を生み出す働きがあり、とくに腸内を潤して、乾燥性の便秘に有効です。

    豊富に含まれる食物繊維が便のかさを増やし、さつまいもを切ったときに出てくる白い液体「ヤラピン」が、便をやわらかくして腸の蠕動(ぜんどう)運動を促すため、より便秘の解消に力を発揮します。

    ただし、ふだんから食の不摂生などで消化できない食べ物が詰まっているような便秘には不向きです。

    食べ過ぎるとおなかが張ることもあるので、胃腸の弱い人は注意を。ビタミンCも豊富で、加熱しても壊れにくいのが特徴ですから、風邪予防や美肌づくりにも役立ちます。

    長寿が多い奄美大島や沖縄で、古くから飲み継がれている健康飲料

    米とすりおろしたさつまいもを発酵させたドリンク「ミキ」。長寿が多い奄美大島や沖縄で古くから飲み継がれている健康飲料です。

    「ミキ」とは「神酒」を意味し、奄美に伝わる豊年祭りなどで、いまも神さまに奉納されているのだそう。

    乳白色のドロっとした見た目は甘酒に似ていますが、甘酒よりもさっぱりとして穏やかな酸味があるのが特徴です。

    甘酒は米麹で発酵させるのに対し、ミキはさつまいもの酵素と空気中の乳酸菌が自然発酵したもので、乳酸菌の含有量はなんと1mLに1億個ともいわれます。

    まさに乳酸菌の塊のようなもの。腸内環境を整えて免疫力アップにもつながります。

    そのまま飲むだけでなく、豆乳と混ぜてヨーグルトのように食べたり、ドレッシングなどにアレンジしてもおいしいですよ。

    さつまいもの「ミキ」のつくり方

    画像: さつまいもの「ミキ」のつくり方

    とろりとした甘酒のようなできあがり。豆乳と混ぜてヨーグルトのようにいただいてもおいしい

    材料(つくりやすい分量)

    ● さつまいも(正味)150g
    ● 米150g(1合)
    ● 水3カップ(600mL)

    つくり方

     米に水を加えて炊き、おかゆをつくる。炊き上がったらボウルに入れて55度ぐらいまで冷ましておく。

     さつまいもの皮をむき、にすりおろしながら加えてしっかり混ぜる。

    画像: 変色を防ぐために、さつまいもをすり下ろしたらすぐにお粥に加えて混ぜ合わせる

    変色を防ぐために、さつまいもをすり下ろしたらすぐにお粥に加えて混ぜ合わせる

     清潔な保存容器にを移し、ふたを軽くしめて冷暗所に置く。1日に1〜2回かき混ぜ、3〜4日してとろみがついて、ヨーグルトのようなほのかな酸味が出てきたら出来上がり。好みの酸味になったら、発酵を遅くするために冷蔵庫で保存する。

    *冷蔵で2週間を目安に飲み切る。冷凍保存なら半年ほど保存可能。



    〈料理/山田奈美 イラスト/しらいしののこ〉

    山田奈美(やまだ・なみ)
    「東京薬膳研究所」の武鈴子氏に師事。東洋医学や薬膳理論、食養生について学ぶ。神奈川県葉山町のアトリエ「古家1681」にて薬膳の料理教室や発酵食品の教室を開催。季節の食養生を伝える活動を行う。著書に『季節のお漬けもの』、『菌とともに生きる 発酵暮らし』(ともに家の光協会)などがある。

    * * *

    『別冊天然生活 山田奈美さんの手仕事を楽しむ古民家暮らし』(山田奈美・著/扶桑社・刊)

    画像: 乳酸菌たっぷり!さつまいもの発酵ドリンク「ミキ」のつくり方。長寿が多い“奄美や沖縄”で古くから飲み継がれる健康のもと|山田奈美の旬を味わう手しごとごよみ

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