• 料理家の中川たまさんに、寒い冬に家で楽しんでいる「手仕事」3つを教えていただきました。日が当たり、冬でも暖かいキッチンで手を動かす時間が落ち着くのだそう。冬に旬を迎える野菜や果物を使った漬物や乾物、保存食づくりなど、中川さんのお決まりの楽しみを紹介します。
    (『天然生活』2025年5月号掲載)

    暖かい台所で、ゆっくり手仕事に勤しむ楽しみ

    「もともと家にいることが好きなタイプですが、夏は開放的になり、逗子で暮らしていることもあって、海に行く機会も多いんですね。冬は日照時間が短いですし、買い出しくらいであまり外出せず、家にこもってゆったり過ごしている時間が長いです」と語るのは、料理家の中川たまさんです。

    画像: レモンのマーマレードをつくる中川さん。庭に面した大きな窓のあるリビング・キッチンは、冬でも昼間は暖房不要な暖かさで、居心地がいい

    レモンのマーマレードをつくる中川さん。庭に面した大きな窓のあるリビング・キッチンは、冬でも昼間は暖房不要な暖かさで、居心地がいい

    以前暮らしていた家のキッチンは北向きでしたが、いまの家のキッチンはよく陽が当たり、冬でも暖かく過ごせるため、こもり場所にはうってつけ。

    冬に旬を迎える野菜や果物を使った漬物や乾物、マーマレードといった保存食づくりをするのがお決まりで、手を動かしていると気持ちが落ち着くといいます。

    また、日が暮れるのが早い冬は、その分夜時間を楽しめるところがお気に入り。晩ごはんを食べ終わってからも手仕事に勤しみ、次の日に炊く豆の下ごしらえを延々とすることも。

    「最近、家族のライフスタイルが変わり、夫は仕事の関係で関西との2拠点生活を始め、娘も社会人になったため、私ひとりで過ごすことが増えました。以前は家族が帰宅するまでにと急いで終わらせていたことも、自分のペースでスケジュールが組めるように。少しさびしいけれど、仕事ははかどりますし、自分のために使える時間を満喫しています」

    中川たまさんの「冬の手仕事」3つ

    ①冬の果物でジャムやマーマレードづくり

    画像: 庭の木から実を収穫したら、2〜3日追熟させる。色がにごらない洗双糖を使い、糖度は約20%と控えめに

    庭の木から実を収穫したら、2〜3日追熟させる。色がにごらない洗双糖を使い、糖度は約20%と控えめに

    ことこと煮込むジャムやマーマレードづくりは、寒い冬の定番。キッチンには甘酸っぱい香りが広がり、多幸感も高まります。

    「市販品は甘すぎるので、自分でつくるほうが好きですね。ソースっぽいさらさらの仕上がりにして、飲みものに入れたり、料理の調味に使ったり、ドレッシングに加えたりと、幅広く利用しています」

    ②大好きな干しいもは自家製で

    画像: 蒸して4〜5日天日に干すか、100℃のオーブンで2〜3時間ほど焼いて

    蒸して4〜5日天日に干すか、100℃のオーブンで2〜3時間ほど焼いて

    さつまいもがおいしい季節がやってくると、気持ちもほっこり。

    「自分でつくると干し加減を調整できるのでいいですね。セミドライくらいが好きで、朝ごはん代わりにしたり、あぶってバターやアイスをのせたりしても」

    種類によっても味わいが違い、紅はるかやシルクスイートなどのしっとりなめらかなタイプがお好みとのこと。

    ③手軽につくれるべったら漬け

    画像: 4%の塩で一昼夜塩漬けしたら、昆布とゆずの皮を加えた甘酒に漬ける

    4%の塩で一昼夜塩漬けしたら、昆布とゆずの皮を加えた甘酒に漬ける

    中川さんが暮らす神奈川県逗子市は三浦大根が手に入りやすい。甘味があってみずみずしいので、生でもよく食べるそう。

    「べったら漬けは厚く切ってお漬物としてごはんのお供にしてもいいのですが、浅漬けにして薄く切ると、サラダ感覚でいただけます」

    甘酒の甘さとゆずの香りに大根のおいしさが際立ち、箸が止まりません。



    〈撮影/山田耕司 取材・文/長谷川未緒〉

    中川たま(なかがわ・たま)
    神奈川県逗子市在住。旬の食材を使ったシンプルな料理やセンスのよいスタイリングで人気。月に数回、自宅アトリエにて料理教室も。著書に1月末発売の『ジャムと料理とお菓子』、『たまさんと魚料理』(ともに文化出版局)など。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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