推し活、あの頃の思い出
ママ友や友人たちがキラキラと推し活を楽しんでいる姿はよく見聞きするけど、わたしは今までの人生で一度もそんな経験がないのです。そんな自分を冷めた人間やなぁと思うことがあります。
そんなわたしも中学生の頃は原田真二さんにドキドキしていたっけ。でも中学生だったからライブに行ったりはできないし、お小遣いでレコードのシングルを買ったり、雑誌の平凡を買ってキャッキャッ言う程度でした。
あ、いやっそんなことない、思い出した。
わたし、原田真二さんに一通だけファンレターを書いたわ。雑誌か何かで彼が青山学院大学に在籍していることを知ってファンレターをファンクラブではなくて青山学院大学に送ったんだった(笑)
ファンレターの宛名に『青山学院大学の原田真二さま』って書いた記憶。“さま”の“ま”にはもちろん当時流行っていた♡を書いてね。中学生のわたしは手紙に何と書いたのでしょうね。
毎日学校から帰ると家の赤いポストを覗くけど、待てど暮らせどお返事は来ず……中学二年生だったわたしはフラれた気分でした。
きっとわたしの最初で最後のファンレターはご本人には届いていないでしょうね。
パリのファッションウィークの期間だけ応援している“あの人”

で、本題へ。
パリのファッションウィーク(メンズ)の期間だけYouTubeで応援してる日本人モデルがいるのです。
若いモデルさんが多いなか30代でチャレンジしていて、モデル事務所との関係や、たびたび「ありがたいです」と感謝の気持ちを口にするところ、何よりルックスが私好みなんです(目が一重のところがポイント)。
ファッションウィークの期間は1日の家事が一段落したら彼の投稿がないかチェック。

ワイン飲みながらYouTubeを観るのがその時期の日課
「キャスティングに呼ばれましたー」「フィッティングの連絡がきましたー!」に画面に向かって拍手をしたり飛び上がって喜んだり。フィッティングまで進んだのに最終的に起用されずショーを歩けなかったという投稿には、わたしまでしょんぼりして一緒に一喜一憂。
画面に向かって「がんばった、がんばった」って励ましたりね。
そんな何だか楽しそうな母の姿を見て息子から「お母さんそれって立派な推し活だよー」って言われました。え? わたしが今やっていることって例の推し活なのぉぉぉ?
でもね、パリのファッションウィークが終わって彼の挑戦が終わると普段の投稿はパタッと観なくなる。だから“推し”ではない気もする…
ここまで読んだら彼がどなたか気になりますよね?
ふふっ、ナイショにしたい気もしますが『ケンメイ』君で検索してみてください。きゃっ。

次のパリでのメンズのファッションウィークはたしか6月(メンズは1月と6月開催です)。
6月にまたわたしの推し活は再燃かなー♡
彼に限らず、海外で若い人が何かにチャレンジする姿って見ていてとても気持ちいいし応援したくなります。それがルックスが好みならなおさらだわー!
2026年も一緒にちいさな楽しみを見つけていきましょうね。

桜井かおり(さくらい・かおり)
文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。現在は、文筆業や、買い付けなどを行う。『カフェロッタのことと、わたしのこと』『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(ともに旭屋出版)に続く3冊目の著書『マダム・ロッタとパリ行かない?』(旭屋出版)が好評発売中。
インスタグラム:@kaorilotta
* * *






