Q:40代から急に気になるお肌のいろいろ。いまからできる漢方的ケアを教えてください

鏡をみるたびに疲れの色が……
40歳をすぎたあたりから、眉間やほうれい線のシワや、目の下のクマやうっすらとしたシミが気になってきました。
睡眠不足や疲れが肌にすぐに現れてしまうようになってしまい、「なんか疲れているね」といわれることもしばしば。
加齢には抗えないと思いつつ、少しでも日々、若々しくいられるために、漢方的に体の内側から改善できることや食事法、日々のケアで気をつけるポイントはありますか?
若い頃にもう少し肌に気を配っていればよかったと悔やみつつ、いまからでも取り入れられることがあれば教えてください。
(かすみんさん/40代、自営業)
A:シワ・クマ・シミは「乾燥」「血行」「紫外線」がカギ。ケア+食事で見直しを

肌は「外側」と「内側」の両方から整えることがおすすめです
シワ・クマ・シミの主な原因は?
今回はかすみさんからのお顔のシワや目の下のクマ、シミのお悩み相談です。
まずシワの主な原因は、皮膚の乾燥やコラーゲンの減少です。
保湿クリームなどでしっかりと保湿すること、洗顔の際に摩擦を避けてやさしく洗うことが大切です。洗顔はぬるま湯で、洗顔フォームをよく泡立て、ていねいに洗い流しましょう。
紫外線はコラーゲンを壊し、シミやシワの原因となるため、日焼け止めの使用や帽子・サングラスなどで、紫外線をカットしましょう。
食事で意識したい「コラーゲン」「鉄」「ビタミンC」「よい油」
食事面では、「コラーゲン」を多く含む、牛すじや鶏皮もおすすめです。またコラーゲンの産生には「鉄分」と「ビタミンC」が必要となるため、鉄分を含むレバーやひじき、ビタミンCを多く含むいちごやキウイ、ブロッコリーなども一緒にとるようにしましょう。
さらに、「よい油」のオメガ3を含む、イワシやマグロをとるのもおすすめです。
逆に避けたい食べ物は、余分な脂肪がついて皮膚のたるみの原因となる油物、コラーゲンの生成を抑制するアルコール、肌の老化を促進してしまう甘いものを控えましょう。
ただし、無理なダイエットはシワを増やしたりお肌のトラブルの原因となるので注意が必要です。
「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」それぞれのケア
目の下のクマには、大きく以下の3種類あります。
●血行不良でなる「青クマ」
●摩擦による色素沈着でなる「茶クマ」
●皮膚のたるみによる影がクマのように見える「黒クマ」
血行不良からなる青クマには、温かいタオルと冷たいタオルを交互に当てることで血行を促進する「温冷ケア」や、目の周りをやさしくマッサージすることが役立ちます。
また、血行を悪くする甘いものや油物を控え、冷えの原因となる生野菜や果物をとりすぎないこともひとつの工夫です。
摩擦が原因の茶クマは、クレンジングや洗顔、メイクの際に強くこすらないように気をつけることが大切です。
黒クマは皮膚のたるみからくるので、前述したシワ対策(保湿・紫外線対策・栄養)と同じ対処でケアしていきましょう。
シミ対策は「紫外線ケア」と「ビタミンC」
シミは、何より紫外線対策が重要で、年間を通して日焼け止めを使用し、帽子やサングラスで紫外線をカットする習慣を身につけましょう。
また紫外線の影響を予防するビタミCを多く含む食品(いちご、キウイ、ブロッコリーなど)を意識してとるように心がけましょう。
漢方的ポイント:それぞれの肌トラブルと「状態」
漢方的には、
●シワ…皮膚の元気がない「気虚」と老化現象である「腎虚」
●クマ…血行が良くない「瘀血」
●シミ…「瘀血」と「腎虚」
といった状態に関係していると考えます。
また、お腹の調子と皮膚が関係していると考えます。
たとえば便秘をするとニキビが悪化するなどの経験をした方も多いのではないでしょうか。
元気を保つために、規則正しい睡眠を心がけ、腸内環境を整えるための、
●食物繊維を多く含む海藻類
●玄米などの雑穀類
●ごぼうなどの根菜類
●味噌、納豆、キムチなどの発酵食品
を意識してとるとよいでしょう。
女性ホルモンに似たイソフラボンを含む大豆製品も、お肌の味方です。
肌トラブル全般におすすめの漢方薬
漢方薬では、皮膚のむくみをとり、元気をつける防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)や、血流をよくし、お肌によいハトムギの入った桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)などもおすすめです。
今回の記事が、かすみんさんを含め、お肌のトラブルでお悩みの皆様の少しでも参考になれば幸いです。
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來村昌紀(らいむら・まさき)
頭痛専門の脳外科医として大学病院に勤務しながら漢方専門医の資格を取得。2014年、千葉県に、「らいむらクリニック」を開設。著書に『頭痛専門医・漢方専門医の脳外科医が書いた頭痛の本』『漢方専門医の脳外科医が書いた漢方の本・入門編』(ともにあかし出版)など。YouTubeチャンネル『らいむらクリニック チャンネル』でも、頭痛や漢方のお話を解説。
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