光が入る明るいキッチンをDIYでアップデート
窓の向こうに裏山の緑が広がり、四季の移り変わりを感じられる台所。「冬になると雪でうもれて、室内が青白くなるんです。その雰囲気も好き」と川地さん。
「息子と料理をしたり、居間ですごしている息子を仕込みしながら見守ったり、自宅にいるときはほとんどを台所で過ごしています」

窓辺の棚には、季節の食材を生かした手づくりの保存食が並ぶ
小学生の息子さんも立つキッチンには工夫がいっぱい
親子で料理をしたら記録し、息子さんがひとりでつくれるようレシピ帳を制作。いまでは、玉子焼きや、クッキーも自分ひとりでおいしくつくれるように。
「お菓子づくりはイベント的で面白いし、完成すればおやつに食べられてうれしいですよね。せっかくなら、一回きりのお楽しみではなく『僕はできるんだ』という自信につなげてほしくて、ノートに記録を残し、振り返れるようにしています」

ワンポイントアドバイスもわかりやすくメモ
キッチンの道具や材料置き場は、ひらがなでラベリング
家族も使うこともあり、ものも多いほうだから、内容がひと目でわかることを心掛けているそう。
いろんな種類がある砂糖や粉ものも、ていねいにラベリング。

ポリ袋を入れる袋は、手づくりして刺しゅう。吊るして作業台のすぐ上に。

川地さんお手製のポリ袋入れ
使いやすく、掃除もしやすく
ものは減らしたくないから、壁面で収納確保
普段使いの食器棚をオープンにしたくて棚をDIY。
板にはフックをつけたり、かごを引っ掛けたりと収納にもひと工夫。

以前の家で使っていたオーブン棚を再利用
調味料は、直置きすると作業台の掃除がしにくいから、棚の上を定位置に。
さっとひと拭きできれいのキープを簡単に。

壁に板を取り付けてDIY。調味料は、ブリキのトレイにひとまとめ
「好き」を仕事に
金工作家でもある川地さんが制作したトレイとカトラリー。
ものが好き、とくに台所道具が好きで、ものづくりの道に進んだという。

実際に暮らしのなかで作品使い、ものづくりに向き合う日々
本記事は、『暮らしのまんなか vol.42』(扶桑社ムック)からの一部抜粋です。
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家事や暮らし、部屋づくりのアイデアが満載。
11人の「整える」が登場します。
家族、仕事、自分時間など、暮らしのまんなかにある大切にしているものをお聞きするため、みなさんのご自宅におじゃました。今回登場してくださったのは、「北欧、暮らしの道具店」の佐藤友子さん、「日用美」の浅川あやさん、金工作家の川地あや香さん、建築家の田中ナオミさんをはじめとする11人。「整える」を軸に、日々の工夫とアイデアを伺いました。第1章は「暮らしを整える」、第2章は「家を整える」、第3章は「心と体を整える」です。料理は、ウー・ウェンさんの「心と体をゆるめる料理」。読み物は、健康寿命をのばすお風呂の入り方です。今号から、文筆家・一田憲子さんのエッセイ連載がスタートします。
<撮影/山川修一 取材・文/石川理恵>
川地あや香(かわち・あやか)
東京芸術大学で金属工芸を学んだのち、食と雑貨のセレクトショップに勤務。2012 年、山形へ移住。金工作家として食まわりの道具を制作し、素朴な日常のおやつをつくる「カワチ製菓」としても活動。著書に『おやつとスプーン』(パイインターナショナル)。
インスタグラム@kawachingkawachi
<訪ねた人>
石川理恵(いしかわ・りえ)
フリーライター・編集者/雑誌や書籍でインタビューを手がける。著書に『時代の変わり目をやわらかく生きる』(技術評論社)、『自分に還る 50 代の暮らしと仕事』(PHP 研究所)他。東京・豊島区のアパートの一室に「こころの本屋」を週末オープン。
インスタグラム@rie_hiyocomame






