緑濃く、花開く季節。いつもにまして、草花の生命力に励まされます。そのすこやかな姿を目にするだけで、私たちの心も自然と伸びやかに。そんな、花を楽しむふだんのしつらいについて、フラワースタイリストの平井かずみさんに伺いました。今回は、同じ品種で異なる表情を楽しむ花生けです。
(天然生活2025年6月号掲載)
(天然生活2025年6月号掲載)
それぞれに咲き誇るラナンキュラス
不思議なことに、“いま、家に花がある”と思うだけで、帰るのが楽しみになるんです。
柔らかな花びらに触れれば、小さなものをいとおしむ心が生まれますし、花の水を換える一連の動作から呼び起こされるのは、自分が浄化されたかのようなすがすがしい気持ち。

たった3本でも、空間に華やかさをもたらす大輪の花
たとえ同じ品種でも、その表情は花それぞれ。そんな自然なことを、改めて教えてくれる花生けで
す。
同じ品種の花を生けるときに心がけたいのは、満開、七分咲き、五分咲きと、咲き頃が違うものを選ぶこと。
さらに茎の長さも少しずつ変えれば、空間により奥行が出て、花のある風景がいっそう味わい深いものになります。
花材:ラナンキュラス
花器:坂本紬野子さんの花器/幅22×奥行15×高さ20cm(口径約6×8cm)
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<スタイリング/平井かずみ 撮影/近藤沙菜 取材・文/福山雅美>
平井かずみ(ひらい・かずみ)
フラワースタイリスト。花の教室「木曜会」や全国でのワークショップを開催。2022年から新たな出会いの場として東京・恵比寿に「皓 SIROI」と名付けたアトリエをオープン。 https://www.hiraikazumi.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです








