(『天然生活』2025年5月号掲載)
ベランダが「わが家の野菜室」に
「ベランダはわが家の野菜室なの」とたなかさん。まだ肌寒いこの日の収穫は、真っ赤ないちごにベビーリーフ。かたわらには、ぐんぐんと茎を伸ばす紫カリフラワーの姿。
「私が住む関東のベランダでは、霜が直接降りることはほとんどないから、一年中、何かしらの野菜を育てられるんです。物価高で野菜価格も高騰するいま、これがなかなか、助かります」

一年を通して、何かしらの野菜や果物が収穫できる。この時季は、いちご。とくに肥料に頼らなくても、毎年きちんと実をつけてくれる
たしかに、マンションのベランダは日当たりのいい方角に向かっているのが一般的。それゆえに、たなか家のベランダは真冬でも植物が青々と茂っています。
「たとえば、ベビーリーフ。葉もの野菜は春のイメージが強いですが、うちでは冬に育てています。むしろ、暖かくなってからだと、アブラムシがついて、育てるのに手間がかかってしまうから」
たなかさんのベランダグリーンの楽しみ
新鮮な野菜がおいしい
基本的に、ベランダで栽培するのは食べられるもの。重宝するのが、レタスやベビーリーフなどの葉野菜です。
さらに、たなかさんが楽しんでいるのが“リボーンベジタブル”。根付きの長ねぎや小松菜を土に植え、再び育てて野菜として味わうそう。
「スーパーで買った普通の野菜の切れ端が苗に!植物の生命力に驚きます」

大きく育ったたなか家の“リボベジ”。「水につけて根を出してから土に植えると、よりしっかり育ちます」
〈撮影/有賀 傑 取材・文/福山雅美〉
たなかやすこ(たなか・やすこ)
大学で工業デザインを学び、腕時計メーカーのデザイナーとして勤務。長男の小学校入学を機に退職。同時に近所に菜園を借りて野菜づくりに目覚め、ベランダ菜園にも夢中になる。近著に『ベランダで愉しむ 小さな寄せ植え菜園』(山と渓谷社)がある。
https://www.greengloves.jp/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




