• 台湾を訪れたハーバリストの石丸沙織さんに、旅のお話を聞きました。今回は、「台湾の植物園巡り」のお話です。台北にある台湾最古の台北植物園では日本人の植物博士で「台湾植物の父」と呼ばれた早田文蔵博士に想いを馳せ、台南では樹齢100年以上の大きなガジュマルの木や種子の博物館を訪れた石丸さん。美しい写真とともに台湾の植物をお楽しみください。

    台湾に自生する植物に触れる旅

    台湾を訪れたら、こんなふうに植物に触れたいと考えていたポイントが3つありました。

    ひとつめは、緑が濃く色鮮やかな花を咲かせる熱帯植物を楽しむこと、ふたつめは、台湾の「固有種」と呼ばれる植物を知ること、みっつめは「原住民」と呼ばれる先住民族の文化で使われる植物の物語に触れることです。

    総統府のウェブサイトによれば、台湾の生物は多様な生態環境の中で豊かな多様性を示しており、現在までに記録された生物は60,000種以上にのぼり、そのうちの30%は台湾固有種だそうです。

    世界から見ても、台湾は固有種や希少生物の割合が非常に高い地域だといわれています。

    画像: 空高くのびるヤシ

    空高くのびるヤシ

    台湾最古の植物園「台北植物園」へ

    最初に訪れたのは、台湾で最も古い1921年創設の「台北植物園」です。8.2ヘクタールの敷地に約2,000種の植物が集められています。

    朝6時から開園しているのも魅力で、朝食を済ませたあとゆったり散策するのにもよい場所です。

    ホテルから路線バスに揺られて「植物園」のバス停で降りると、敷地からあふれ出た熱帯植物たちが出迎えてくれます。

    実はここには滞在中2度足を運んだのですが、1度目は雨の降る中で、2度目は曇り空の下でやっとゆっくり回ることができました。

    バス停に着いてから植物の写真を撮るのに夢中になっていたら、気がつけばまだ植物園の門をくぐっていなかった、という笑い話のようなことが起こりました。

    植物観察が好きな方にはこの気持ち、わかっていただけるかと思います。

    画像: 熱帯ならではのショウガ科植物

    熱帯ならではのショウガ科植物

    広大な植物園ですが、和平西路口から入ると「台湾原生植物」を展示したエリアと、民俗文化植物を植え込んだエリアが続きます。

    足元には原生植物を描いたタイルが並び、添えられた名前には「台湾」や「Formosa(フォルモサ)」と付くものが多くあります。16世紀にポルトガル人が台湾を「イラ・フォルモーザ(美しい島)」と呼んだことに由来するそうです。

    〈撮影/田尾沙織 文/石丸沙織〉

    石丸沙織(いしまる・さおり)
    英国メディカルハーバリスト、アロマセラピスト。イギリスでハーブ医学を学んだのち、東京、香港を経て、2011年より鹿児島県奄美大島在住。地域に根差したハーバリストとして、身近なハーブを暮らしに取り入れたケアを広めている。菓子研究家・長田佳子さんとの共著に『ハーブレッスンブック』(アノニマ・スタジオ)、訳書に『フィンランド発 ヘンリエッタの実践ハーブ療法』(フレグランスジャーナル社)がある。

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    『ハーブレッスンブック』(石丸沙織・長田佳子・著/アノニマ・スタジオ・刊)

    画像: 台湾に行ったら訪れたい「植物園」を巡る旅。最古の台北植物園で“台湾植物の父”に想いを馳せる…樹齢100年のガジュマル、種の博物館など/ハーバリスト・石丸沙織さん

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    メディカルハーバリストの石丸沙織さんと菓子研究家・長田佳子さんは2018年より「herb lesson」を開催してきました。ハーブのテイスティングとそのシェアリングに時間をかけ、教科書的なハーブの知識だけではなく、それらが使う人の心身にどのように響くかを大切にしています。

    ハーブティー、ブレンドの考え方、ハーブバス、チンキなどのレメディ、ハーブの風味を味わうお菓子を暮らしに取り入れてみましょう。自分の感覚を大事にする、こころとからだを癒すセルフケアの方法やアイデアをご紹介します。

    ハーブとの出会いを通して、新しい自分に出会える一冊です。



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