(『天然生活』2025年5月号掲載)
ずっとそばにいてくれた日常を豊かにする器たち
20年以上愛用しているふたつの棚とつくり付けの棚が、PRとして活躍する森祐子さんの食器棚です。割れてしまった器を除けば、ひとり暮らしを始めたころからほとんど処分せずにきたそう。
「好みが変わらないわけでもないのですが、180度違う人間になるわけでもなく。過去に気に入ったものは嫌いになることはないし、愛着もあるので手放せないんです。これは母譲りの性格で、センスが変わってもいまあるものを大事にしつづけたいんですよ」

旅先で求めた200円の小皿も、個展で出合った作家ものの器も、同じように活用しています。
「日常が豊かでありたいので、どんな器も普段使いするようにしています。うちは大皿に盛って好きなだけ取り分けるスタイルなので、その日の気分で組み合わせを選んで使います。1年に1回も使わないような器はないですね」
食器棚も器と同様ずっとともに過ごしてきましたが、実は最近、心境の変化があったそう。
「年齢を重ねたからか、古いものと新しいもののさじ加減が大事かなと。アンティークとモダンが融合しているおばあちゃんちのようなインテリアが好きなので、食器棚はシャープなものに変えてみてもいいのかな? と思っています」
森さんの“厳選”器3選と、食器棚の使い方
森さんのお気に入りの器①
20~22cm大のお皿

パンケーキが盛られた皿はギリシャで求めた飾り皿。普段使いとして愛用

「大皿から取り分けることが多いので、このサイズの皿が重宝します」。陶器製や木製など多数そろえている
森さんのお気に入りの器②
ピート・ヘイン・イークのスープ皿

廃材を使った家具で有名なデザイナー作。薄いブルーはごぼうスープの色が映える

クリームイエローのスープ皿は、スウェーデンの「グスタフスベリ」。縁の黒がよいアクセントに
森さんのお気に入りの器③
集めている透明なガラス

金彩が施されたガラスびんは、徳利のように使うことも。奥にあるのはイイノナホさん作やヴィンテージのワイングラス
森さんの食器棚の使い方
毎日使うコップはシンクの近くに

朝食時に牛乳や麦茶を飲むグラスや、カフェオレを入れるマグカップなどは、頻繁に使う道具とともにつくり付けの棚に置いて、手に取りやすく
〈撮影/山田耕司 取材・文/長谷川未緒〉
森祐子(もり・ゆうこ)
出版社で編集者として活動後、ファッションブランドのプレスに。2019年に独立し、フリーランスとして、手仕事やものづくり、展示企画のPRや、雑誌、ウェブサイトでの編集・執筆等を行っている。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




