• 手づくり暮らし研究家の美濃羽まゆみさんに、庭づくりのお話を聞きました。生ごみをたい肥に変えるコンポストや、雨水を暮らしに役立てるタンクなど、「まずは小さくやってみる」のが美濃羽さん流。試行錯誤しながらも、気づけば庭に小さな循環が生まれていました。そのしくみとアイデアをご紹介します。

    無理なく、心地よく、暮らしていくための「住まいの工夫」をお届けしているシリーズ。

    今回も引き続き、わが家の庭のお話です。

    「まずは小さくやってみる」がモットー。庭のコンポストも4年目に

    ずっとやってみたかったコンポストも、4年ほど前からスタート。

    私の暮らしのモットーは「まずは小さくやってみる」です。

    何かひとつやりたいことがあったら、すべてを深く学び満を持して、というよりも、わからないことがあってもひとまずやってみて、少しずつ感触をつかんでいくほうが性に合うみたい。

    コンポストもまずはそのような感じで、専用のものをそろえることはせず、家にもともとあったもので少しずつ始めてみました。

    容器として使ったのは、子どもたちが小さかったころに、外遊びのおもちゃを収納していたコンテナケース。

    そこに、使い込んで錆びてしまったバーベキュー用の網をかぶせ、庭の土を集めて、生ごみを少しずつ入れ始めました。

    画像: わが家のコンポスト。思いがけないアクシデントもあるけれど、気にせずおおらかに。水けのある生ごみもそのまま入れられて、家庭ごみが格段に減るのがありがたいです

    わが家のコンポスト。思いがけないアクシデントもあるけれど、気にせずおおらかに。水けのある生ごみもそのまま入れられて、家庭ごみが格段に減るのがありがたいです

    始めた時期がよかったのか、あっという間に生ごみが分解されていき、思わず「おお!」と声をあげました。

    しかし、土の中の微生物だって私たちと同じ生き物です。

    どうも好みがあるようで、かたい野菜くずや柑橘類の皮は分解されにくく、魚や肉の大きな骨や卵の殻、甲殻類の殻なども時間がかかるとわかりました。

    いまは、かたい野菜くずや卵の殻などは、小さくきざんで入れるように心がけています。

    また、水分量もとても大事。

    湿りすぎるとカビが優勢になってしまうし、乾きすぎるとうまく微生物が活動できないみたい。バランスがうまくいくと活動が活発になって、寒い季節でも手を近づけるとほわっと温かくなるほどに!

    20Lほどしかない小さなコンポストですが、どこからともなくミミズがやってきて土を耕してくれたり、いつしかイモ虫がごろごろと出てきたりしたときにはびっくり! 

    ピーマンやかぼちゃの種が発芽したりとアクシデントもありつつ、いまのところかなり快適に付き合えています。

    物いわずとも、手をかけるほどに素直に返事をくれる生き物。よく観察して、ほどよく手入れしてあげると、だんだんいい調子になってくるのがうれしくて続けています。



    〈写真・文/美濃羽まゆみ 構成/山形恭子〉

    画像: 庭から教わった「手入れ」の大切さ

    美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
    服飾作家・手づくり暮らし研究家。京町家で夫、長女ゴン(2007年生まれ)、長男まめぴー(2013年生まれ)、猫2匹と暮らす。細身で肌が敏感な長女に合う服が見つからず、子ども服をつくりはじめたことが服飾作家としてのスタートに。

    現在は洋服制作のほか、メディアへの出演、洋裁学校の講師、ブログやYouTubeでの発信、子どもたちの居場所「くらら庵」の運営参加など、多方面で活躍。著書に『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)amazonで見る 、『FU-KO basics. 感じのいい、大人服』(日本ヴォーグ社)amazonで見る など。

    ブログ:https://fukohm.exblog.jp/
    インスタグラム:@minowa_mayumi
    voicy:FU-KOなまいにちラジオ

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