3.歩きやすい靴。アサヒシューズ「快歩主義」
続いて紹介するのは靴です。親世代、シニア世代が履きやすい靴ってどんなものを想像しますか?
スニーカーやウォーキングシューズで、ひもを結んだりする必要がなく、脱ぎ履きがしやすいもの。軽くて、歩きやすくて、ついでにお手入れも楽だといいですね。そんな靴が、あるんです。
それは病院の売店で見つけた、アサヒシューズの「快歩主義」シリーズ。
見つけた、だなんて私のお手柄のように書いてしまいましたが、実は病棟の看護師さんがおすすめしてくれた靴なんです。

快歩主義 L011 ピンクストレッチ
この靴は、先ほど挙げた、シニアが履きやすい靴の要を備えています。
靴ひもはなく、足の甲の上を面ファスナーで留められます。
着物の前合わせのように幅を持って合わせるので、病気で足がむくんでいる日も、合わせる位置を多少ずらして調整すれば、すんなり履くことができました。
そして素人目には分からない「歩きやすさ」を可能にしてくれる工夫がされています。
つま先とかかとが、それぞれ地面から浮いているんです。とくに、つま先部分は地面から2cm程度浮いているので、引っかかったり、つまずいたりしにくくて安心です。

快歩主義 L011 ブラック/ブラック
実はこれには笑い話の後日談があります。
母が亡くなったあと、遺品整理をしていたときに、まだきれいな状態のシューズがあったので、リサイクルショップへ持って行ったのです。
すると店員さんから「この靴は、底がずいぶん擦れてしまっているので買い取れません」とのこと。
いやいや、そんなはずはない、と確認させてもらうと「だってこんなに地面から浮いてしまっているじゃないですか」ですって!
「そういう靴なんです、だって靴の裏こんなにきれいでしょ」と必死に説明していると、隣からちょっとご年配の店員さんが「あぁそれはね」と応戦してくださり、無事に納得のいくお値段で買い取ってもらうことができました。
でもたしかに、知らない人にとっては、ちょっと不思議な形状なのかもしれないですね。
いわゆるウォーキングシューズを購入したこともあったのですが、母にとっては素材がかたすぎてしまったり、重くて疲れてしまったり。
この「快歩主義」シリーズを色違いで何足か揃えて履いていました。
病院の待合室でご年配の方の足元を見ると、ときどきこの靴を履いているのを見かけることがあり、なんだかとても懐かしい気持ちになります。

※ 本記事は個人の体験に基づくものです。介護保険制度や利用できるサービス、身体状況への適応については、お住まいの地域の地域包括支援センターやケアマネジャーなど、専門の窓口へご相談ください。

小黒悠(おぐろ・ゆう)
1983年、東京都出身。服飾系専門学校を卒業後、貸衣装店勤務を経て、23歳で図書館に転職。その後20代〜30代に母親の在宅介護を経験。現在は会社員として働きながら、ケアや介護をテーマに「はるから書店」を個人で運営している。
はるから書店:
https://harukara-reading.stores.jp/
インスタグラム:@harukara_reading
X:@harukarareading



