• 介護やケアに特化した本屋さん「はるから書店」を営む、小黒悠さん。27歳から約6年半、脳梗塞になったお母さまをひとりで介護しました。本記事では、小黒さんの経験に基づいたリアルなお話をお届けします。今回は「介護に役立つ、暮らしのアイテム」。割れにくい食器や、身体に合った杖、歩きやすい靴など、介護保険の範囲外にも、ケアに使えるアイテムはたくさんあります。

    3.歩きやすい靴。アサヒシューズ「快歩主義」

    続いて紹介するのは靴です。親世代、シニア世代が履きやすい靴ってどんなものを想像しますか?

    スニーカーやウォーキングシューズで、ひもを結んだりする必要がなく、脱ぎ履きがしやすいもの。軽くて、歩きやすくて、ついでにお手入れも楽だといいですね。そんな靴が、あるんです。

    それは病院の売店で見つけた、アサヒシューズの「快歩主義」シリーズ。

    見つけた、だなんて私のお手柄のように書いてしまいましたが、実は病棟の看護師さんがおすすめしてくれた靴なんです。

    画像: 快歩主義 L011 ピンクストレッチ アサヒシューズ www.asahi-netshop.com

    快歩主義 L011 ピンクストレッチ

    アサヒシューズ
    www.asahi-netshop.com

    この靴は、先ほど挙げた、シニアが履きやすい靴の要を備えています。

    靴ひもはなく、足の甲の上を面ファスナーで留められます。

    着物の前合わせのように幅を持って合わせるので、病気で足がむくんでいる日も、合わせる位置を多少ずらして調整すれば、すんなり履くことができました。

    そして素人目には分からない「歩きやすさ」を可能にしてくれる工夫がされています。

    つま先とかかとが、それぞれ地面から浮いているんです。とくに、つま先部分は地面から2cm程度浮いているので、引っかかったり、つまずいたりしにくくて安心です。

    画像: 快歩主義 L011 ブラック/ブラック アサヒシューズ www.asahi-netshop.com

    快歩主義 L011 ブラック/ブラック

    アサヒシューズ
    www.asahi-netshop.com

    実はこれには笑い話の後日談があります。

    母が亡くなったあと、遺品整理をしていたときに、まだきれいな状態のシューズがあったので、リサイクルショップへ持って行ったのです。

    すると店員さんから「この靴は、底がずいぶん擦れてしまっているので買い取れません」とのこと。

    いやいや、そんなはずはない、と確認させてもらうと「だってこんなに地面から浮いてしまっているじゃないですか」ですって!

    「そういう靴なんです、だって靴の裏こんなにきれいでしょ」と必死に説明していると、隣からちょっとご年配の店員さんが「あぁそれはね」と応戦してくださり、無事に納得のいくお値段で買い取ってもらうことができました。

    でもたしかに、知らない人にとっては、ちょっと不思議な形状なのかもしれないですね。

    いわゆるウォーキングシューズを購入したこともあったのですが、母にとっては素材がかたすぎてしまったり、重くて疲れてしまったり。

    この「快歩主義」シリーズを色違いで何足か揃えて履いていました。

    病院の待合室でご年配の方の足元を見ると、ときどきこの靴を履いているのを見かけることがあり、なんだかとても懐かしい気持ちになります。

    画像: 3.歩きやすい靴。アサヒシューズ「快歩主義」

    ※ 本記事は個人の体験に基づくものです。介護保険制度や利用できるサービス、身体状況への適応については、お住まいの地域の地域包括支援センターやケアマネジャーなど、専門の窓口へご相談ください。



    画像: もっと気軽に、楽しく!

    小黒悠(おぐろ・ゆう)
    1983年、東京都出身。服飾系専門学校を卒業後、貸衣装店勤務を経て、23歳で図書館に転職。その後20代〜30代に母親の在宅介護を経験。現在は会社員として働きながら、ケアや介護をテーマに「はるから書店」を個人で運営している。

    はるから書店: https://harukara-reading.stores.jp/
    インスタグラム:@harukara_reading
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