「賃貸だから」「理想の内装じゃないから」と、いまの住まいをあきらめていませんか? 間取りや建具などの制約があっても、工夫次第で自分をいやしてくれる空間はつくれます。賃貸マンションで試行錯誤しながら、日々の暮らしの改善を“生活研究日記”として発信するインテリアプランナーの岩部圭子さんに、生活感のあるものをなじませる工夫について聞きました。明日から無理なくできる、“居心地のいい部屋を育てる”ヒントを教えてもらいます。
生活感のあるものをなじませる工夫②
家電の色を「ひとりぼっち」にしない

もうひとつ意識したいのが、家電の色や素材を、部屋の中でひとつだけ浮かせないことです。
たとえば、黒いテレビがあるなら、テレビだけを「黒いもの」として置かない。
黒いフレームのアートや照明、家具の脚、小さな雑貨など、同じ部屋の別の場所にも少しずつ黒を取り入れてみます。
すると、それまで「突然そこにあるように感じていたテレビ」が、少しずつ部屋の中になじんでいきます。

これは黒に限ったことではなく、シルバーの冷蔵庫なら、金属の照明や小物を。木目の家電なら、家具や雑貨に似た素材感を。
目立つものを消すのではなく、部屋の中に「仲間」をつくる。そうすると、そのものだけが浮いて見える感じが、少し和らぎます。
インテリアでは「何を置くか」だけでなく、同じ色や素材をどこに繰り返すかも、空間をなじませる大切なポイントです。

岩部 圭子(いわべ けいこ)
インテリアや生活雑貨のブランドで、WebコンテンツやSNSの企画・制作に携わったのちインテリアプランナーとして独立。「素敵な部屋に憧れるばかりだった自分」の経験をもとに、いまある住まいの中で少しずつ好きな空間を育てていく方法を発信している。インスタグラムやブログのほか、オンラインで部屋づくりの相談を受けながら、暮らしとインテリアを自分のものさしで楽しむヒントを届けている。
インスタグラム:@be___him
インテリア相談室:https://behim.blog/





