• 「賃貸だから」「理想の内装じゃないから」と、いまの住まいをあきらめていませんか? 間取りや建具などの制約があっても、工夫次第で自分をいやしてくれる空間はつくれます。賃貸マンションで試行錯誤しながら、日々の暮らしの改善を“生活研究日記”として発信するインテリアプランナーの岩部圭子さんに、生活感のあるものをなじませる工夫について聞きました。明日から無理なくできる、“居心地のいい部屋を育てる”ヒントを教えてもらいます。

    生活感のあるものをなじませる工夫③
    家電そのものより、「周りの小さなもの」が気になることも

    画像: 生活感のあるものをなじませる工夫③ 家電そのものより、「周りの小さなもの」が気になることも

    家電そのものをどうにかしようと考えていた私ですが、暮らしの中で気になるものを見ているうちに、実はもっと目立っているものがあることにも気づきました。

    それが、配線やリモコン、周辺機器などの小さなもの。

    家電本体は仕方がないと思えても、その周りにコードが何本も見えていたり、リモコンがいくつも置いてあったりすると、一気に生活感が強く感じられます。

    そこでいまは、全部を隠そうとするのではなく、目に入る情報を少し減らすことを意識しています。

    コードをまとめる。できるだけ目に入りにくい場所におく。家電の周りに必要以上にものを置かない。

    ひとつひとつは小さなことですが、こうした「視覚的なノイズ」を減らすだけでも、空間の印象は変わります。

    家電そのものを買い替えなくてもできるので、「なんだか家電が目立つ」と感じたら、まずはその周りにある小さなものから見直してみるのもおすすめです。

    「生活感をなくす」ことが、心地よい部屋ではない

    画像1: 「生活感をなくす」ことが、心地よい部屋ではない

    インテリアを整えようと思うと、つい「生活感のない部屋」を目指してしまうことがあります。私自身も、以前はそうでした。

    でも、実際に暮らしてみれば、テレビも冷蔵庫もある。リモコンも使うし、コードも必要。料理をすれば調理家電が出てくるし、毎日の暮らしには、どうしたって生活感があります。

    だから最近は、生活感をなくすことよりも、生活に必要なものがあっても心地よく見えることのほうが大切なんじゃないかなと思っています。

    テレビを隠せなくてもいい。冷蔵庫を隠せなくてもいい。

    その代わりに、植物やアートを添えたり、色や素材をつないだり、周りの小さなノイズを減らしたり。

    そうやって少しずつ整えていくと、最初は「どうしても気になる」と思っていたものが、いつの間にか部屋の景色の一部になっていきます。

    暮らしに必要なものを消すのではなく、それも含めて、自分が心地よいと思える景色をつくっていく。

    それくらいの考え方のほうが、おおらかにインテリアを捉えられるなあと思い、私も日々研究中です。

    【今日の生活研究日記】
    生活感のある家電をなじませる

    ☑ 家電を隠すのではなく、植物やアートなど「視線の行き先」をつくる

    ☑ 家電の色や素材を、部屋のほかの場所にも少し取り入れて「仲間」をつくる

    ☑ 配線やリモコンなど、家電まわりの小さな視覚的ノイズを減らす

    ☑ 「生活感をなくす」より、暮らしに必要なものも含めて心地よい景色をつくる

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    画像2: 「生活感をなくす」ことが、心地よい部屋ではない

    岩部 圭子(いわべ けいこ)
    インテリアや生活雑貨のブランドで、WebコンテンツやSNSの企画・制作に携わったのちインテリアプランナーとして独立。「素敵な部屋に憧れるばかりだった自分」の経験をもとに、いまある住まいの中で少しずつ好きな空間を育てていく方法を発信している。インスタグラムやブログのほか、オンラインで部屋づくりの相談を受けながら、暮らしとインテリアを自分のものさしで楽しむヒントを届けている。
    インスタグラム:@be___him
    インテリア相談室:https://behim.blog/



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