• 生きづらさを抱えながら、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていた咲セリさん。不治の病を抱える1匹の猫と出会い、その人生が少しずつ、変化していきます。生きづらい世界のなかで、猫が教えてくれたこと。猫と人がともに支えあって生きる、ひとつの物語が始まります。今回は、年齢とともに体力が変わっても、猫との時間を無理なく楽しめる、少し手抜きな遊び方のお話です。

    少し手抜きだけど、猫が喜ぶわが家の遊び方

    箱に丸めた紙を投げ入れる

    猫の好きな箱に、チラシや包装紙を軽く丸めて投げ入れます。箱に飛び込む、紙をかき出す、箱の外から待ち伏せするなど、遊び方は猫にお任せ。紙を口に入れたり食べたりしないか、そばで見守ることだけは忘れずに。

    布の下でおもちゃを動かす

    座ったまま、ブランケットや座布団の下で猫じゃらしの先を少し動かします。姿が見えない獲物に、猫の狩猟本能が刺激されるようです。人間側はほぼ手首だけ。寝ながらでも参加できます。

    廊下に紙の玉を転がす

    長い距離を投げなくても、廊下や床に沿って紙の玉を転がすだけで追いかけてくれます。回収して持ってきてくれる猫なら最高ですが、たいてい人間が拾いに行くことになります(笑)。

    おもちゃを家具の陰からちらつかせる

    猫じゃらしを大きく振り回さなくても、ドアや椅子の陰から先端を少し見せたり隠したりするだけで夢中になります。「見えそうで見えない」が大切なようです。人間の体力より、演技力が試されます。

    遊び場をときどき変える

    いつものおもちゃでも、箱や紙袋、トンネルなどと組み合わせると新鮮になります。ただし、持ち手のある袋は首や体に絡まる危険があるため、持ち手を切り、必ず見守りながら使います。

    おもちゃは必ずお片づけを

    遊びの最後には、猫に捕まえさせて満足感を与えて終了。そのまま置いておくと、誤飲や事故の危険があるため、必ず片づけましょう。猫も、おもちゃが見えなくなったことでクールダウンします。

     

    若いころのようには遊べなくなっても、猫たちと笑う時間が、なくなったわけではありません。

    できる日に、できるぶんだけ。

    これからも一緒に、ささやかな楽しいことを見つけていけたらと、ごろんごろんと横たわったまま、猫のはしゃぐ姿を見守るのです。

    ◇ ◇◇ ◇◇


    画像: おもちゃは必ずお片づけを

    咲セリ(さき・せり)
    1979年生まれ、大阪在住。作家、家族療法カウンセラー。夫と10匹の元保護猫と暮らす。心の病や生きづらさを抱えるなか、不治の病をもつ一匹の猫との出会いをきっかけに、「命は、生きているだけで愛おしい」ということを知る。以来、生きづらさのなかにある小さな希望を、ノンフィクションや小説、エッセイに綴りつつ、NHKの福祉番組への出演、全国での講演などでも活動。主な著書に、『死にたいままで生きています』(ポプラ社)、『それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日』(KADOKAWA)など。

    note:https://note.com/sakiseri

    ◆ブログ「ちいさなチカラ」

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    「ひとりきりでも、揚げたてコロッケはおいしいけれど、絶滅の前夜、恐竜たちは、誰かと何かを食べたのだろうか」
    大阪の片隅。この世界からこぼれそうな人たちが、ふっと息をつけるうらぶれた居酒屋「飛鳥」。

    ・本日のフランス料理「ちくわぶとねぎのグラタン」
    ・自動販売機の50円のカフェオレチューハイ
    ・猫も喜ぶどて焼きオムレツ
    ・裏メニュー「ぐちゃまぜ豆腐丼」

    雑であたたかなごはんと、傷を負った人々の泥臭いぬくもりを描いた、絶望のなかにあるちいさな灯りの物語(全4編)。



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