• お気に入りの布だからこそ、残ったはぎれもなかなか手放せないもの。捨てるには惜しいから、と引き出しで眠ったままのはぎれたちを、毎日の暮らしになじむ布小物へと生まれ変わらせてみませんか。今回、布作家の不動美穂さんに教えてもらうのは、読書の秋にぴったりの「ブックカバー」。季節感のある色や柄を取り入れたり、刺し子を加えたり。いつもの読書時間がもっと楽しくなります。

    読書時間が楽しくなる、手づくりのブックカバー

    「秋の読書時間に似合うのは、柿やみかんを思わせるような、温かみのある色。今回は、明るい印象のオレンジ色のチェック柄と、深みのある渋さが魅力のからし色の無地を組み合わせました。シンプルになりすぎず、秋らしい雰囲気になるような布合わせです」

    画像: デザインでは「かわいくておいしそうな柿やみかんが思い浮かびました」と不動さん

    デザインでは「かわいくておいしそうな柿やみかんが思い浮かびました」と不動さん

    手持ちの本に合わせてサイズを変えてつくることもできます。

    また、ポイントとして刺し子を入れて、動きを楽しむのもおすすめ。刺し子は自由度が高いので、自分の好きなところに入れるとかわいく仕上がります。

    画像: 今回は肌触りのいい綿麻をメインに使用。手になじみ、読書中も心が落ち着く

    今回は肌触りのいい綿麻をメインに使用。手になじみ、読書中も心が落ち着く

    「本が大好き」だという不動さん。電車での移動時間や職場の休憩時間、家でのリラックスタイムなど、さまざまな場面で本を手に取るそう。

    「何度も読み返したい大切な本は、傷つけないようにカバーをつけています。季節に合わせたお気に入りのカバーをつけると、バッグから本を取り出すたびに、ちょっとうれしい気持ちになります」

    はぎれで楽しむ布小物
    ブックカバーのつくり方

    画像: はぎれで楽しむ布小物 ブックカバーのつくり方

    仕上がりサイズ

    約16.5×31.5cm
    ※広げたとき。折り返し含む。文庫本サイズ

    材料

    【表布A】オレンジのチェック柄の綿・ポリエステル混(縦18.5×横26cm)1枚
    【表布B】生成りの綿麻(縦13×横17.5cm)1枚
    【表布C】からし色の綿麻(縦7.5×横17.5cm)1枚
    【内布】生成りの綿麻(縦18.5×横41.5cm)1枚
    【ベルト布】生成りの綿麻(縦18.5×横6cm)1枚
    ● 手縫い糸(刺し子用・グレー)

    *縫いしろは1cmです。

    *縫い目がわかりやすいように赤い糸を使用していますが、実際は布に合った目立たない色の糸を使用してください。

    つくり方

    1 布を裁つ。

    画像: 布を裁つ

    布を裁つ

    2 ベルト部分をつくる。ベルト布の長い辺の縫いしろを内側に折り、アイロンをかける。中央で二つ折りし、ミシンで縫う。

    画像: 内側に折ってアイロンがけ

    内側に折ってアイロンがけ

    画像: 二つ折りしてさらにアイロンがけ

    二つ折りしてさらにアイロンがけ

    画像1: 縫ったところ

    縫ったところ

    3 表布BとCを中表に合わせ、ミシンで縫う。

    画像1: まち針でとめたところ

    まち針でとめたところ

    画像2: 縫ったところ

    縫ったところ

    4 写真のように3の向きを変えて、表布Cの上部に刺し子をする。縫いしろを割る。

    画像: 手縫いでチクチク刺し子をする

    手縫いでチクチク刺し子をする

    画像1: 縫いしろを割ったところ

    縫いしろを割ったところ

    5 表布AとBCを中表に合わせ、ミシンで縫う。縫いしろを割る。

    画像2: まち針でとめたところ

    まち針でとめたところ

    画像3: 縫ったところ

    縫ったところ

    画像2: 縫いしろを割ったところ

    縫いしろを割ったところ

    6 チェック柄が右側にくるようにして表布ABCと内布を中表に合わせ、右辺をまち針でとめる。右辺をミシンで縫い、縫いしろを割る。

    画像3: まち針でとめたところ

    まち針でとめたところ

    画像4: 縫ったところ

    縫ったところ

    画像3: 縫いしろを割ったところ

    縫いしろを割ったところ

    7 右辺から7cm部分の上下にまち針をし、布を折って折り線をつけて戻す。

    画像: 右辺から7cm部分にまち針をしたところ

    右辺から7cm部分にまち針をしたところ

    画像: 折り線をつける

    折り線をつける

    8 7でつけた折り線を目印に右辺を内側に折り込み、まち針でとめる。

    画像: 内側に折り込んで……

    内側に折り込んで……

    画像: 閉じる

    閉じる

    画像4: まち針でとめたところ

    まち針でとめたところ

    9 表布ABCをめくり、内布の左辺から10cm部分の上下にまち針をとめる。

    画像: 左辺から10cm部分にまち針をしたところ

    左辺から10cm部分にまち針をしたところ

    10 2のベルト布の左辺が、9のまち針の右側にくるように置き、とめる。

    画像: 9のまち針の右側にベルトを置く

    9のまち針の右側にベルトを置く

    11 表布ABCを戻し、左の角の上下に縦2.5cm、横7cmの部分にそれぞれ印を付けてハサミでカットする。

    画像: 上下に印を付ける

    上下に印を付ける

    画像: 印に沿ってカットする

    印に沿ってカットする

    画像: カットしたところ

    カットしたところ

    12 すべての辺をまち針でとめ、左辺に返し口を7cm残して縫い合わせる。縫いしろの余分な部分をカットする。

    画像5: まち針でとめたところ

    まち針でとめたところ

    画像5: 縫ったところ

    縫ったところ

    画像: 四隅の布を斜めに切る

    四隅の布を斜めに切る

    画像: 仕上がりがきれいになる

    仕上がりがきれいになる

    13 返し口から表に返し、形を整える。

    画像1: つくり方

    point
    人差し指を使うと整えやすい。それでも角が出ない場合は目打ちが便利。

    画像: 指先を使って形を整える

    指先を使って形を整える

    画像: 目打ちを使って整えても

    目打ちを使って整えても

    14 返し口をまち針でとめて、縫う。

    画像6: まち針でとめたところ

    まち針でとめたところ

    画像6: 縫ったところ

    縫ったところ

    画像: 完成

    完成

    * * *

    ▼季節で楽しむ“はぎれの布小物”のつくり方はこちら



    〈撮影/星 亘 取材・文/飯作紫乃〉

    不動美穂(ふどう・みほ)

    画像2: つくり方

    布作家。障がい者就労支援事業所勤務。利用者さんたちと一緒に布小物を制作。個人の活動では、約25年前より鍋つかみをはじめとするシンプルな布小物を制作、販売。東京・小金井の「環境楽習館」、西荻窪の「tsugumi」で作品を取り扱い中。また、イベントなどにも出店。2025年11月からは、東京・東久留米市に「道具屋fudō」をオープン。物販スペースで布小物を販売するほか、月1~2回のモーニングや柳久保小麦などを使用した手打ちうどんも人気で、地元の方々の憩いの場として愛されている。
    インスタグラム@m.fudo(不動美穂)/@find__the__treasure(道具屋fudō)



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