(『天然生活』2014年12月号掲載)
近頃は、家庭で魚をおろす方が少なくなったそうですが、魚料理好きの私としては、なんだか少し、さびしい気がします。「おろすのは難しいのでは?」と感じている方、ご安心ください。この連載を通しておろし方を覚えれば、けっして難しくはありませんよ。
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長谷川弓子
さば 旬 9〜12月
秋も深まり、魚売り場で、丸々と太り、脂ののったさばが並びはじめました。「いまが一番おいしいよ」とささやいているように思えるほどです。
夏場に脂がのっておいしいのは「ごまさば」ですが、これからの時季におすすめしたいのは、やっぱり「真さば」。新米とも、相性はばっちりです。
さばの竜田揚げ カレー風味
酒のつまみにもおすすめの一品。カレー風味で子どもも食べやすい味です。
今回の竜田揚げは、カレー風味。しょうがじょうゆに漬けるのもおいしいですが、たまには趣向を変えてみるのはいかがでしょうか? 下味は長時間漬けすぎると辛くなりますので、お気をつけください。
材料(2人分)
- さば(三枚おろしにしたもの) 半身1枚
- A
- しょうゆ 大さじ2
- にんにく(すりおろし) 1片分
- カレー粉 小さじ1
- 片栗粉 大さじ2~3
- ライム(またはレモン) 1/4個
- 揚げ油 適量
つくり方
- さばは腹骨をそぎ取り、小骨を骨抜きで抜いて、食べやすい大きさのそぎ切りにする。
- ボウルにAを合わせ、1のさばを加えて5分ほど下味をつける。
- さばに片栗粉をまぶし、180℃の油で色よく揚げる。
- 器に盛り、くし形切りにしたライムを添える。
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<料理・スタイリング・文/長谷川弓子 撮影/川村 隆>
長谷川弓子(はせがわ・ゆみこ)
東京都出身。料理家、栄養士。明治大学卒業後、社会人経験をしたのち、近茶流宗家・柳原一成氏、柳原尚之氏に師事し、日本料理を学ぶ。現在、聖徳大学短期大学部専任講師として、調理実習等を担当する。とくに好きな魚はあじ。「海に囲まれた国に生まれたからには、ぜひ、魚料理に親しんでいただければ」
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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