『天然生活』誌上に、2014年8月号から2016年2月号まで掲載された、人気連載「長谷川弓子 季節の魚料理」。その中から、ハレの日にぴったりの「かに」を使った料理を紹介します。今回は、「かにとぎんなんの豆腐あんかけ」をつくります。
(『天然生活』2016年2月号掲載)
(『天然生活』2016年2月号掲載)
かに 旬 11〜12月
人が集まることの多い年末年始には、ハレの日にぴったりの「かに」を用意して、お料理を楽しみましょう。
今回は、贅沢にかにの身をたっぷりと使った「あんかけ」を紹介します。
ぎんなんを加えたあんを温めた豆腐にかけ、彩りきれいに仕上げれば、おもてなし料理としても十分に喜ばれます。
かにとぎんなんの豆腐あんかけ
温めた豆腐の上に、たっぷりのかにあんをかけた贅沢な一品。仕上げに加える香り豊かな薬味も、おいしさを引き立てます。
材料(2人分)
● かにの棒肉 | 80g |
● ぎんなん | 10個 |
● 絹ごし豆腐 | 1丁 |
● A | |
・だし | 100ml |
・酒 | 大さじ1 |
・みりん | 大さじ1 |
・薄口しょうゆ | 大さじ1 |
・赤酢(または穀物酢) | 大さじ1/2 |
● 片栗粉 | 大さじ1/2(同量の水で溶く) |
● 三つ葉 | 1/2束 |
● あれば、ゆずの皮(みじん切り) | 少々 |
つくり方
1 かにの身は酒少々(分量外)をふり、粗めにほぐす。三つ葉は2cm長さに切る。
2 ぎんなんは殻を割り、薄皮のついたまま塩を加えた少量の熱湯に入れ、2~3分、玉じゃくしの背で転がしながらゆで、残った薄皮を取り、横半分に切る。
3 豆腐は高さを半分に切って8等分に切り、熱湯に入れて温めてから水けをきり、器にのせる。
4 鍋にAを沸かし、1のかに、2を入れ、水溶き片栗粉でとろみをつけ、3の上にかける。三つ葉と、あればゆずの皮を散らす。
<料理・スタイリング・文/長谷川弓子 撮影/川村 隆>
長谷川弓子(はせがわ・ゆみこ)
東京都出身。料理家、栄養士。明治大学卒業後、社会人経験をしたのち、近茶流宗家・柳原一成氏、柳原尚之氏に師事し、日本料理を学ぶ。現在、聖徳大学短期大学部専任講師として、調理実習等を担当する。とくに好きな魚はあじ。「海に囲まれた国に生まれたからには、ぜひ、魚料理に親しんでいただければ」
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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