(『天然生活』2015年2月号掲載)
ぶり 旬 12~3月
わかし→いなだ→わらさ→ぶり、と成長によって呼び名が変わる「出世魚」の代表格。
ぶりを自宅でさばくのはなかなか大変ですので、刺し身用のさく、切り身、あら、とすでに処理されたものを買ってきて、調理をしてみましょう。
今回は、あらを使ったおなじみのぶり大根。
あらは塩をふり、霜降りにしてから、ゆでた大根と一緒に煮ます。そうすることで、ぶりのうま味がしっかりと大根にしみ込みます。
小松菜などの青味の野菜を添え、彩りよく盛りつければ、おもてなし料理としても最適です。
年末年始にはぜひ、縁起のよいぶりを使ったお料理をつくって、よいお年をお迎えください。
大根とぶりのあら煮
大根に、ぶりのおいしさがしみています。仕上げに加える追いみりんで、照りが生まれます。
材料(4人分)
● ぶりのあら | 500g |
● 大根 | 500g |
● 米 | 小さじ2またはとぎ汁 |
● 小松菜 | 150g |
● だし汁 | 600ml |
● A | |
・砂糖 | 大さじ1 |
・みりん | 大さじ1 |
・酒 | 大さじ2 |
・しょうゆ | 大さじ3と1/2 |
● みりん | 大さじ1 |
● しょうがのしぼり汁 | 小さじ2 |
● 黄ゆずの皮(せん切り) | 少々 |
つくり方
1 大根は、幅3cm弱の半月切りにし、厚めに皮をむいて面取りする。
2 鍋に1の大根と米を入れ、たっぷりの水を加えて30~40分、やわらかくなるまでゆでる。
3 小松菜は洗い、熱湯に塩1つまみを加えた中でゆでて、水に取る。水けをしぼり、5cm長さに切る。
4 あらは食べやすい大きさに切り、多めの塩(分量外)をふり、10分ほどおき、塩がなじんだら目ざるなどに入れて、熱湯の中にさっと入れ、霜降りにする。
5 鍋にだし汁を入れ、2の大根と4のぶりを加えて火にかける。沸いてきたら A を上から順に加え、落としぶたをして20分ほど中火で煮ていき、味をふくませる。
6 仕上げに、みりんとおろししょうがのしぼり汁を加え、器に盛りつけ、残った煮汁で3の小松菜をさっと煮たあと、盛りつけして煮汁を張り、ゆずの皮を飾る。
<料理・スタイリング・文/長谷川弓子 撮影/川村 隆>
長谷川弓子(はせがわ・ゆみこ)
東京都出身。料理家、栄養士。明治大学卒業後、社会人経験をしたのち、近茶流宗家・柳原一成氏、柳原尚之氏に師事し、日本料理を学ぶ。現在、聖徳大学短期大学部専任講師として、調理実習等を担当する。とくに好きな魚はあじ。「海に囲まれた国に生まれたからには、ぜひ、魚料理に親しんでいただければ」
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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