昔から、大切に受け継がれてきた、四季折々の家仕事は、理にかなった、先人たちの知恵の結晶です。 今回は、ゆずと昆布が効いた「千枚漬け」のつくり方を、ステンシル作家で料理研究家のホークスみよしさんに教わります。
『家仕事ごよみ』より
『家仕事ごよみ』より
千枚漬け 十一月から三月
京野菜の聖護院かぶを使ってつくる千枚漬け。ホークスみよしさんのレシピは、ゆずと昆布が効いた上品な味わいです。
「冬に何回かつくりますが、必ずつくるのがクリスマス前。漬けたてをスモークサーモンとクリスマスの前菜にし、よく漬かって酸味が出たものはおせちの一品にします」(ホークスみよしさん)
用意するもの(つくりやすい分量)
● 聖護院かぶ | 1個 |
● 塩 | 大さじ1 |
● 赤とうがらし(種を抜いて小口切り) | 1本分 |
● ゆずの皮(細切り) | 1個分 |
● 昆布(8~10等分する) | 30cm分 |
つくり方
1 聖護院かぶは、包丁で皮をむく。まな板に置いてむくと安定する。葉を根元から切り落とし、できるだけ薄い輪切りにする。
![画像1: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/04/0586cd7a1b50dacdc837d768bc5de2aae89b8a31.jpg)
2 ホウロウの容器などに、1のかぶを、重なりが少なくなるように並べる。
![画像2: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/04/5ebda38b76e7691312e81bfbc5f98c544711b3b0.jpg)
3 塩をふり、赤とうがらしとゆずと昆布を満遍なくはさみ入れる。これを2〜3回、繰り返し、全量を入れる。
![画像3: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/04/58a8099f2ee18b42a4d3c5287fb6e1ed160cfd1e.jpg)
4 押しぶたをして、かぶの重量の1/2程度の重しをのせる。冷蔵庫か、日の当たらない戸外などに置く。2日後から食べられる。
![画像4: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/04/071cba3e7fba172363a2654638764c35877a103f.jpg)
![画像5: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/04/b12525f747ebbee217e16bf14b46c29d8a3e042e.jpg)
<文/野上郁子(オフィスhana) イラスト/赤井稚佳>
ホークスみよし
ステンシル作家で料理研究家。イギリス、クウェート、湘南での生活のあと、那須に移住。森の自然を題材としたステンシル作品を制作しながら、地元の自然食材を生かしたおいしいレシピも発表している。
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