なくてもいいけれど、あれば、ぐんと効率も気分も上がる道具いろいろ。ちょっとしたものひとつで、料理は楽しく、スムーズになるのです。シンプルで美しい見た目にもこだわった道具たちを、料理家の牧田敬子さんに教えていただきました。
(『天然生活』2016年12月号掲載)
機能性はもちろん見た目も美しい道具を
オーストラリアのレモンしぼり
見た目も美しいオールステンレス
シドニーにあるキッチン用品店で10年以上前に購入。「レモンしぼりは木製のものが多いけれど、先がすり減ってくるのが嫌で。オールステンレスのものを見つけて、とてもうれしかったです」
台屋のかつお節削り器
「形にひかれました。刃の切れ味もよく、アフターフォローがしっかりしているのも購入の決め手。料理の仕上げにのせるかつお節用に」。新潟・三条市にある「台屋」製
有次の裏ごし
馬の毛を使用した裏ごしは、お正月のおせちのきんとんをつくるためだけ用。「これを使うと使わないとでは、見た目も味も雲泥の差です」。材料の都合により張り替え修理は要相談
「台所道具は、長く使えることが大前提なので、メンテナンスやアフターフォローがしっかりしていると安心して使うことができます」。裏ごしは目の張り替えを、削り節器は刃の調整をお願いすることができ、何年も、いえ、何十年も使いつづけることができます。
「また、シンプルで見た目が美しければ、なおいいですね。しょっちゅう使うものではないからこそ、使うことが楽しみになるようなビジュアルなら気分も上がりますね」
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<写真/有賀 傑 取材・文/結城 歩>
牧田敬子(まきた・いつこ)
料理研究家。素材を生かし、シンプルで美しい料理をつくる。オーストラリアへの旅はライフワークのひとつ。台所道具の店をのぞくのも楽しみだそう。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです