• 昔から、大切に受け継がれてきた、四季折々の家仕事は、理にかなった、先人たちの知恵の結晶です。 今回は、「つくしの佃煮」のつくり方を、画家で料理家の藤田みどりさんに教わります。
    『家仕事ごよみ』より

    つくしの佃煮 三月から五月

    つくしの旬は、九州の三月に始まり、四月は本州、五月初旬になると東北など北の地方へと、春とともに北上します。

    野の草を摘みに出かけるのが大好きという藤田みどりさんも、つくしのほろ苦さとしゃきしゃきした食感を味わうのを楽しみにしています。

    「母に教わったつくし摘みは、子どものころからの春を迎える行事。春の日差しを浴びながらつくしを摘んでいると、体ごと、心ごと、春の気分になれます。つくしの佃煮は、病みつきになるほどのおいしさです。佃煮といっても、さっとだししょうゆをからめただけなので、つくし特有のほろ苦い風味や食感が生きています。玉子とじにしたり、きざんで混ぜごはんにしたりするのがおすすめです」(藤田みどりさん)

    用意するもの

    ● つくし適量
    ● ごま油適量
    ● だししょうゆ(かつお昆布だしとしょうゆを1:1で割ったもの)適量

    つくり方

     つくしは、できれば頭の胞子が放出されてしまう前の、締まってかたく、茶色っぽいものを選び、根元から摘んでいく。

    画像1: つくり方

     摘んできたつくしは、はかまをくるっと取り、胞子や土を落とすよう、きれいになるまで洗う。苦味が気になる場合は、一度ゆでこぼす。

    画像2: つくり方

     フライパンにごま油を熱して炒め、だししょうゆをまわし入れる。全体に味をからめるように炒めてでき上がり。

    画像3: つくり方

    <文/野上郁子(オフィスhana) イラスト/赤井稚佳>

    藤田みどり(ふじた・みどり)
    料理家、画家。多摩美術大学絵画科卒業。英国王立園芸協会会員、北鎌倉湧水ネットワーク幹事、日本美術家連盟会員。北鎌倉の豊かな自然とひと続きの「台所」から生まれるおいしいレシピが人気。著書に『北鎌倉のお庭の台所』(主婦の友社)がある。


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