(『天然生活』2016年3月号掲載)
さばのうま味を生かした、ごちそうメニュー
季節の野菜や果物を使った、お酒に合う料理を得意とする町田さん。店をひとりで切り盛りするため、時短料理につながるアイデアもたくさんあるそうです。
「お店では電子レンジとトースターをダブル使いして、温めるだけで仕上がるメニューがほとんど。缶詰は、まかないをつくるとき用に常備。さばの水煮は汎用性があるので、ハーブと合わせたり、トマトとパスタソースにしたり。お店で余った野菜と合わせて、パスタをつくることが多いです」
手間をかけたくないときは、火のとおりやすい野菜を使うこともポイント。今回、使った野菜のほかに、セロリやブロッコリー、カリフラワーもおすすめだそう。
「色のバランスは重要です。同じ色の野菜は使わずに、彩りよく。とくに赤い色があると、華やかに見えますよ。また、少し食感の違うものを入れると、おかずが一品だけでも飽きずに食べられます」
最後にのせるのは、町田さんの料理には欠かせないハーブ。ひとつあると見栄えがして、簡単料理が、おもてなし料理に変わります。
「とくにタイムは、豚肉や魚、きのこなど、何でもよく合う、魔法のように素晴らしいハーブ。生のハーブを使いきれなかったときは、吊るしてドライハーブにして、煮込み料理や飾りつけに使ってみて」
さば缶と野菜のオーブン焼き風のつくり方
手抜きだけど…
トマトを入れて色合いよく。生のハーブがいい仕事
大きめにカットしたカラフルな野菜が、贅沢に見えるひと皿。オリーブオイルをかけることで火のとおりがよくなり、時間短縮に。
材料(2人分)
● さばの水煮缶 | 2缶 |
● ズッキーニ | 1本 |
● マッシュルーム | 4個 |
● ミニトマト | 5個 |
● ケッパー | 大さじ1(20粒程度) |
● ローズマリー(生) | 1枝 |
● タイム(生) | 5枝 |
● 塩、こしょう | 各少々 |
● 白ワイン | 大さじ2 |
● オリーブオイル | 大さじ2 |
● レモン(くし形切り) | 1/8個 |
つくり方
1 ズッキーニは、へたを切って縦4等分に切り、長さを4等分に切る。マッシュルームは石づきを取って縦半分、ミニトマトはへたを取り、縦半分に切る。
2 耐熱皿に、さばの水煮を入れ、缶の汁を大さじ3程度入れる。
3 2に1をバランスよく盛り、ケッパーを散らす。塩、こしょうをふって、白ワインとオリーブオイルをまわしかける。
4 ローズマリーとタイム(なければ乾燥でも)を3の上にのせる。
5 4にラップをかけ、電子レンジで3分半、加熱する。
6 1,000Wのオーブントースターで、野菜に軽く焼き色がつくまで10分ほど焼く。
7 レモンをしぼっていただく。
<撮影/安部まゆみ 取材・文/赤木真弓>
町田洋子(まちだ・ようこ)
パティシエを経て、東京・初台で、カウンター7席のワインバー「MACHILDA(マチルダ)」(TEL.03-5351-8160)を営む。
ツイッター:@wine_machilda
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです