昔から、大切に受け継がれてきた、四季折々の家仕事は、理にかなった、先人たちの知恵の結晶です。 今回は、夏の最盛期にぜひ試してほしい「桃のジャム」のつくり方を、ステンシル作家で料理研究家のホークスみよしさんに教わります。
『家仕事ごよみ』より
『家仕事ごよみ』より
桃のジャム 六月から九月
甘くてジューシーで、桃はちょっと幸せな気持ちになれるフルーツです。最盛期に、お手頃なものが手に入ったら、甘い桃の香りのする大人テイストのジャムを手づくりしましょう。
「桃は糖度が高いので、糖分は控えめにし、レモン汁で酸味を補い、果肉の舌触りを残して仕上げます。おしゃれなジャムで、とくにクロワッサンといただくのが最高です」(ホークスみよしさん)
用意するもの(つくりやすい分量)
● 桃(皮と種を除いた状態で) | 400g(約2個分) |
● 砂糖 | 80g |
● レモン汁 | 1/4個分 |
つくり方
1 桃は皮付きのまま、ナイフでくぼみに沿ってぐるりと切り目を入れ、両手でひねってふたつに分ける。種を取り除き、皮をむき、大きめのくし形に切る。
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2 鍋にを入れ、水大さじ2(分量外)を入れて中火で15分、煮る。
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3 桃がやわらかくなったら、木べらでかき混ぜながら砂糖、レモン汁を加え、約20分、煮る。途中、あくが出たらすくい取る。
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4 約15分、煮沸消毒した瓶に入れる。冷めてからふたをして保存する。
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<文/野上郁子(オフィスhana) イラスト/赤井稚佳>
ホークスみよし
ステンシル作家で料理研究家。イギリス、クウェート、湘南での生活のあと、那須に移住。森の自然を題材としたステンシル作品を制作しながら、地元の自然食材を生かしたおいしいレシピも発表している。
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