(『天然生活』2019年1月号掲載)
堀川さんの年末年始段取り帳
年の瀬でなにかとあわただしい12月。クリスマスや新年を迎える準備に抜けがないように段取りよく進めていきます。
【12月上旬】
・手帳、カレンダーを替える
・クリスマスツリーを飾る
・室内をクリスマス用に飾る
【12月中旬】
・お正月のお取り寄せ
・ボロ市(12月15、16日)
・クリスマスの花を飾る(お正月はアレンジしなおす)
【12月下旬】
・冬至(12月22日)用のゆずを購入
・ふきん、タオル、下着を購入
・吊るし飾りを飾る
・年賀状づくり
・お年玉用ポチ袋づくり
【12月28日】
・しめ縄を飾る
【12月31日】
・おせち・先付けづくり
・箸袋づくり
・年越しそばの準備
【1月1日】
・書き初め
【1月上旬】
・七草粥(1月7日)の準備
◇ ◇ ◇
大晦日に親戚のみんなが到着すると、さっそく女性陣で年越しそばや、お正月料理づくり。
お正月を迎える支度が整ったら、あとは、お酒を飲みながらくつろいだ年越しです。
「トランプの七並べ大会をしたり、カラオケに出かけたりして、のんびりワイワイと元日まで過ごします。1月2日に全員で初詣でに出かけ、『また年末にみんなで集まろうね』といって解散です」
笑い声にあふれたお正月も、そこで終了。あわただしかった堀川さんの年末年始も、ひと段落です。
12月31日
おせちを豪華に見せる野菜の飾り切り
31日になると、お母さま、堀川さん、義妹さんの3人が中心となって、翌日のためのお正月料理づくりをします。
「特別に凝った料理はつくりませんが、取り寄せたお気に入りの食材も重箱に詰めて、おせち料理に。おせちに欠かせない筑前煮は、野菜を飾り切りして、華やかさを加えます」
ひと手間で、お正月らしさの演出に。
12月31日
子どもたちが折ってつくる、お正月の箸袋
大人たちが忙しそうにお正月料理をつくっている横で、堀川さんのお嬢さんと姪っ子さんが、箸袋を10人分、折りはじめます。
「使うのは、いつも家に常備している、縁の部分が赤い “紅ふち紙” 。この紅ふち紙を使うだけで、ぐっと和っぽくなるので、持っていると、いろいろな使い道があって便利ですよ」
箸袋のつくり方
1 三角に折り目をつけて開き、赤い縁が表にくるように置く。上下の角を中央まで谷折りにする。
2 紙をひっくり返して、点線部分を中央の折り目まで谷折りにする。上下同じように折る。
3 上下にはみ出している三角の部分を中央線に向けて谷折りに。
4 写真を参考に左部分を山折りにして、裏側に折り込んで完成。
1月1日
お正月らしさを感じさせる小さな先付け
元旦、全員そろって「おめでとうございます」とあいさつしたら、お正月のお膳をいただきます。
おせちのほかに、ひと口サイズの小さな先付けも。堀川さんが「この器を使いたくて」という朱色の漆の皿は、ボロ市で入手。
かまぼこの飾り切り、黒豆、サーモンのれんこん巻き、だし巻き玉子の上には葛そう麵でできた「開花宣言」を素揚げした飾りをのせて、お正月のお祝い気分を盛り上げます。
くじゃくのかまぼこの飾り切りのつくり方
1 かまぼこを5mmの厚さに切り、3mm間隔で切り込みを入れる。
2 両端を残して、つまようじで、切れ目をひとつずつ内側に、同じ方向に折り込む。
3 完成。
4 お好み焼き用のへらで形を崩さないようにすくって、器に移す。
1月1日
新年の抱負を書き初めで
堀川家のお正月イベントのひとつが、全員参加の書き初め大会です。大人も子どもも、新年の目標を半紙にしたため、壁にずらりと貼り付けます。
「私はもう何年も ”やせる” って書いてますね(笑)」と、堀川さん。
みんなで笑いながら筆をとる姿が目に浮かびます。
1月7日
わが家特製「ベビーリーフの七草粥」
堀川家の七草粥は、七草の代わりにベビーリーフを。
「あるとき、ベビーリーフを入れたら思った以上においしくて。それ以来、うちの七草粥はベビーリーフで代用しています」
シンプルな白粥に、たらこや明太子、鮭などと一緒にトッピングしたやさしい味です。
〈構成・文/工藤千秋 撮影/小禄慎一郎〉
堀川 波(ほりかわ・なみ)
大阪芸術大学卒業。おもちゃメーカー開発部勤務を経て、絵本作家・イラストレーターに。布小物の制作やデザインなども手がけ、籐でつくるアクセサリーのワークショップなども開催している。著書は『48歳からの毎日を楽しくするおしゃれ』(エクスナレッジ)、『かわいい背守り刺繍』『リネンで作る、つるし飾り』(ともに誠文堂新光社)など多数。
インスタグラム:@horikawa.nami
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※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです