• 「かわいい、美しい、おいしい」お菓子が、人を癒せるものになれば……。菓子研究家の長田佳子さんが手がけるお菓子には、ハーブとスパイスをアクセントにした焼き菓子がいくつもあります。その中から「春野菜のクラッカー」を教わります。
    (『季節を味わう癒しのお菓子』より)

    ハーブとスパイスの余韻

    画像1: ハーブとスパイスの余韻

    一生懸命頑張りすぎることで、バランスが偏り、崩れていくことがあります。ある時期、私はお菓子をつくり続ける生活のなかで、体や心のバランスを崩す経験をしました。

    そんなとき、決まりごとから少しはずれて、気持ちをゆるめたいと思いました。それが、ハーブやスパイスを使った冒険のはじまりです。

    飾るハーブも精油の香りも大好きですが、たとえば、その「好き」をお菓子で感じられたなら、自分の仕事にもっと愛情をもてるのではないか、と思ったのです。

    素材のもつ甘味を生かしながら、ほんの少し、好みのハーブを加えたり、スパイスの香りで気分を刺激したり。お砂糖の甘さだけでないお菓子は、口の中にふくよかな余韻が残ります。

    余韻ーそれは人にとって最高に幸せな感覚のひとつですから、私もじっくり深く味わっていきたいと思います。

    画像2: ハーブとスパイスの余韻

    春野菜のクラッカーのつくり方

    画像: 春は何にも縛られずに、伸びやかに暮らしたい。大地の新しいエネルギーを、焼き菓子にも分けてもらおう

    春は何にも縛られずに、伸びやかに暮らしたい。大地の新しいエネルギーを、焼き菓子にも分けてもらおう

    材料(直径6.5cmの花型約20枚分)

    ◎ にんじん20g
    ◎ 玉ねぎ50g
    ◎ バター50g
    ◎ 天然塩3g
    ◎ 薄力粉300g
    ◎ 好みの柑橘の皮2g
    ◎ 米油70g
    ◎ パセリ(ドライ)、粗塩各適量

    下準備

    柑橘の皮はごく細かなみじん切りにし、1日ほど天日干しして乾燥させる。バターは室温におき、やわらかくしておく。オーブンを170℃に予熱する。

    画像: 柑橘の皮は、天気のよい日に干す。完全に乾燥させれば、1年は保存が可能

    柑橘の皮は、天気のよい日に干す。完全に乾燥させれば、1年は保存が可能

    つくり方

     にんじん、玉ねぎはみじん切りにし、フライパンに入れて水けをとばすように火を入れる。ぱさぱさになったら、火からおろし、冷ます。

     ボウルにバターと塩を入れてゴムべらですり合わせ、塩がまんべんなく混ざったら、薄力粉を2回に分けて加え、と柑橘の皮を加えて軽く混ぜる。米油を加え、ひとまとまりになるまでゴムべらで混ぜる。

     の生地をオーブンシートにのせ、さらにオーブンシートをかぶせてめん棒で25×30cmサイズにのばす。冷凍庫で5分ほど休ませ、型抜きしやすい状態にする。

     の生地を型で抜く。生地がかたいうちにオーブンシートを敷いた天板に並べ、フォークでクッキー生地のまんなかに穴をあける。

     の上にパセリと粗塩をふり、170℃ のオーブンで20分、160℃に下げて10分を目安に焼く。

    画像: 粗塩をふりかける。ここではイギリスの自然塩「マルドン」を使用

    粗塩をふりかける。ここではイギリスの自然塩「マルドン」を使用

     

    <撮影/公文美和 スタイリング/千國奈々子 原稿整理/福山雅美>

    ※本記事は『季節を味わう癒しのお菓子』(扶桑社)からの抜粋です)


    画像: つくり方

    長田佳子(おさだ・かこ)
    菓子研究家。三重県生まれ。オーガニックレストラン、老舗フランス料理店などで修業ののち、2015年に独立。ハーブやスパイスなどを使いながら、人を癒せるような、滋味あふれるお菓子を、日々、研究している。また、雑誌『天然生活』にて、「はじめての、やさしいお菓子」を連載中。


    『季節を味わう癒しのお菓子』(天然生活の本/扶桑社・刊)

    『季節を味わう癒しのお菓子(天然生活の本)』(長田佳子・著/扶桑社・刊)

    foodremedies(フードメディ)の屋号で、心と体にやさしいお菓子を提案する長田佳子さん。「remedies」という言葉には、癒すことや治療する意味があります。季節に寄り添い、ハーブの香りやスパイスの効能をうまく使いながら、体に負担をかけない、やさしいお菓子を提案します。

    季節を味わう癒しのお菓子 (天然生活の本)(長田佳子・著/扶桑社・刊)


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