お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。研究をかさねてたどり着いた、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。
hana’s memo
スーパーのレジ横に並ぶ、おいしそうなマドレーヌ。家でも絶対につくれるはず! と思い、ずっと買わずにいました。
今月に入ってから本気で食べたくなってきたので、いよいよ自分のレシピを考案することに。まずは、バターを焦がす、焦がさない? 冷蔵庫に何時間、寝かせる? マドレーヌをつくっているのに、途中から理科の実験をしているような気分になりました(笑)。
大切にしたいのは、おへそのぽっこり具合や味の甘さとコク。マドレーヌの配合は小麦粉、バター、砂糖の割合が「1:1:1」と、ある程度、決まっていますがそこは気にせず、レシピづくりを続けました。
最後は、親戚に食べ比べをしてもらって「これ!」というマドレーヌに決定! 焦がしバターが決めてのこっくりしたマドレーヌにたどり着きました。
今回は和歌山産のみかんはちみつ、そして、宮古島産の純はちみつを使用。みなさんも、お好きなはちみつで香り高いマドレーヌを楽しんでくださいね!
焦がしバターのマドレーヌのつくり方
材料(マドレーヌ用のアルミ型6個分)
● バター(塩分不使用) | 100g(焦がして、漉して正味約70g) |
● 薄力粉 | 70g |
● 卵 | 1個 |
● きび砂糖 | 50g |
● はちみつ | 30g |
● ベーキングパウダー | 小さじ1/4 |
● 塩 | ひとつまみ |
下準備
*卵は常温に戻す。
*マドレーヌを焼く前に、オーブンを190℃に予熱しておく。
つくり方
1 バターを鍋に入れ、鍋を時々、揺らしながら中弱火で焦がしていく。
[はなよりひと言]
途中、バターが泡立ってきます。鍋の底にバターの焦げが見えはじめ、液体が薄いキャラメル色になったらオッケーです。香ばしい香りがします。焦がし過ぎると苦味のあるマドレーヌになるので注意してくださいね。
2 こし器や漏斗に、さらしまたはキッチンペーパーをのせ、1の焦がしバターをこす。粗熱を取る。
[はなよりひと言]
鍋底に細かい焦げが残るので、それを取り除きます。漉したバターは透明なキャラメル色になるはずです。完全に冷やさず、粗熱を取る程度で大丈夫です。
3 卵を大きめなボウルに割り入れ、軽く溶いたら、砂糖を加え、よくすり混ぜる。
[はなよりひと言]
泡立てずに、すり混ぜる感じです。手持ちの泡立て器を使います。
4 粉類をふるいにかけながら、3に加え、粉っぽさが少し残る程度まで混ぜる。
5 粗熱を取った2の焦がしバターにはちみつを加え、4の生地に入れ、なめらかになるまで混ぜる。
6 ボウルにラップをして、冷蔵庫で2時間ほど寝かす。
7 生地を型に入れ、190℃に予熱したオーブンでで12分ほど焼く。竹串を刺し、まだ生地が焼けていないようだったら170℃でさらに2分ほど焼く。
[はなよりひと言]
冷蔵庫に寝かしている間にバターが固まり、生地が硬くなります。スプーンを使って、生地を型に入れると扱いやすいです。
はな
モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターや、日本テレビ「夢の通り道」のナレーションも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はな、茶の湯に出会う』(淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など。朝日新聞デジタル&TRAVEL「はなのたびたび旅日記」連載中。
Instagram https://www.instagram.com/hanalovestaco/
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天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。