ハーブティンクチャー(ハーブチンキ)のこと
ハーブと言えば、ハーブティーとして飲用されたことがあると思います。
これは、ハーブの有効な成分の中でも、水に溶け出てくるものを身体に取り入れる方法。
水に溶けにくい成分は、お湯ではなく、油やアルコールで“抽出”することで、場面に応じて使い分けることができるようになります。
その1つがこれからご紹介するハーブティンクチャー。ハーブチンキ、チンキ剤とも呼ばれているものです。
ハーブをアルコールに漬け込むことで、お湯で抽出するハーブティーとは異なる成分を取り入れることができます。
今回は、マスクスプレーに使用するのにおすすめの、無農薬レモンを使ったハーブティンクチャーの作り方をご紹介しますね。
レモンのハーブティンクチャーのつくり方
材料
◎ 無農薬レモン | 1/4個 |
◎ 無水エタノールまたはスピリタス | 50g |
◎ グレーダー | |
◎ 熱湯消毒した蓋付きの瓶 |
※無水エタノールは薬局で購入できます。
ポーランド原産のウォッカの一種であるスピリタスは、アルコール度数が96度という高アルコールのお酒で、酒屋さんやインターネット通販でも入手できます。
アルコールの種類は色々ありますが、レモンの果皮に含まれる精油成分を抽出するのに必要なアルコール度数の材料としてご紹介させていただいています。
つくり方
1 グレーダーでレモンの皮を10g〜15g擦ります。(乾燥させた皮を使用する場合は5g)
2 瓶にスピリタスを50g注ぐ。半日〜1日漬け込んでから濾して保存(半年ほどで使い切る)
レモンティンクチャーでつくるマスクスプレー
それでは、レモンのティンクチャーを使って、マスクスプレーをつくってみましょう。
マスクの上からシュッとひと吹きすると、レモンのさわやかな香りで気分がリフレッシュできますよ。
材料(出来上がり30mL分)
◎ レモンティンクチャー | 20mL(小さじ4) |
◎ 精製水 | 10mL(小さじ2) |
◎ 精油(アロマオイル) | 1~2滴 |
◎ スプレー容器(アルコール対応のもの) |
1 レモンティンクチャーを20mL(小さじ4)、スプレー容器に入れる。
2 黄緑色の綺麗な液体が取れます。レモンの香りがうっすらしますが、もしここでもう少し香りをプラスしたい場合は、精油(アロマオイル)を1〜2滴プラスしてもいいでしょう。(精油を入れた場合は、瓶をよく振って混ぜてください)
3 最後に精製水10mL(小さじ2)を加えてよく混ぜます。
4 全体量で30mLのマスクスプレーが出来上がります。
※スプレーすると、場合によっては、マスクが色づくことがあるので、布マスクでお使いになる場合は、少量の噴霧からお試しください。
次回は、精油(アロマオイル)を使ったマスクスプレーのつくり方をご紹介しますね。
どうぞお楽しみに。
末吉 真由美(すえよし まゆみ)
暮らしの植物アロマケミスト/恋する石けん®︎研究家
(公社)日本アロマ環境協会資格認定校フェールマヴィ校長
日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト
家族と暮らしのハウスキーピング品やコスメ、恋する石けんワークを通して地域で生き生きと活躍する女性を増やすことが使命。
●ウェブサイト:フェールマヴィ
https://fairemavie.com
●Instagram:@fairemavie.mami
https://www.instagram.com/fairemavie.mami/
●公式 LINE
https://lin.ee/zGxUbnI