• 春の味覚「ほたるいか」。独特の風味があり、和風・洋風・エスニックなど幅広い料理の食材として知られています。料理家の松田美智子さんにほたるいかの辛子味噌あえのつくり方を教えていただきました。

    春の味覚、ほたるいか

    画像: 春の味覚、ほたるいか

    おなかに発光体を持つので、「ほたるいか」とよばれますが、晩春から初夏の、旬の時季にしかいただけない小さないかです。

    いかの子供とよく間違われるのですが、体長5〜6cmのホタルイカモドキ科のおとなのいかです。普段は深海に生息していて、特に富山湾に集中しています。

    鮮度が速く損なわれるので、スーパーマーケットなどでは、なかなか生の物を見かける事ができません。

    栄養価は、レチノールすなわちビタミンAを多く含むので、免疫作用が高く、また、ビタミンEも含んでいますので、抗酸化作用が高い食材です。

    小さないかですが、独特の風味があるので、和風、洋風、エスニックと料理の幅も広がります。

    ほたるいかの目とくちばしの取り方(下処理)

    画像: ほたるいかの目とくちばしの取り方(下処理)

    ゆでほたるいかは、目玉と目の周りの黒い部分を指先でつまみ取り出します。

    足の間の嘴(くちばし)ものぞきます。

    好みで剣先の先から軟骨も引き抜きます。小さめのほたるいかには必要ありません。

    画像: ほたるいかの目とくちばしの取り方(下処理) youtu.be

    ほたるいかの目とくちばしの取り方(下処理)

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    ほたるいかの辛子味噌あえのつくり方

    画像: ほたるいかの辛子味噌あえのつくり方

    甘みのある白味噌に、ピリッとした地辛子がアクセント。

    九条ねぎとあえて、上品な味わいに。

    材料(つくりやすい分量)

    ● ゆでほたるいか(下処理したもの)12個
    ● 九条ねぎ2茎
    ● 塩少々
    ● A
    ・地辛子小さじ1
    ・水大さじ1
    ・白味噌大さじ1と1/2
    ・米酢大さじ1

    つくり方

     小鍋に湯を沸かし、塩を加え、九条ねぎをさっとゆでる。冷水に取り、水けを抑え、5cm長さに切る。

     ねぎの白い部分は縦半分に包丁を入れる。

     すり鉢にを順に合わせ、すり合わせる。このとき、地辛子は水と合わせて、1~2分すり合わせ、辛みを立てるとよい。

     のすり鉢に、ほたるいか、九条ねぎを加え、両手であえる。

    画像1: つくり方


    〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

    画像2: つくり方

    松田美智子(まつだ・みちこ)
    日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。

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    『季節の仕事 (天然生活の本) 』(松田美智子・著)

    『季節の仕事 (天然生活の本)』
    (松田美智子・著/扶桑社刊)

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