摘みたてのハーブにお湯を注いで、フレッシュなハーブティーを楽しんでみませんか? 春はハーブの育てるのによい季節。原産地の気候が似ているハーブでまとめると、上手に育てることができます。ハーブの寄せ植えの方法をハーブ農家の小川さんに教えていただきました。
ハーブを育ててみませんか?
暖かくなってきて、ホームセンターや花屋さんでハーブの苗を見かけるようになりました。ハーブの魅力の一つは手軽に栽培できること。自分が好きなハーブが生活の身近にあるとちょっと贅沢な気分になります。
そこで今回はハーブで作る寄せ植えづくりのお話です。ホームセンターや花屋で買える身近なハーブを使って寄せ植えをつくってみましょう。
ちなみに、今回は抗菌作用や抗ウイルス作用が期待できるハーブを選びましたので、ぜひハーブティーでおためしください。
オススメはフレッシュのセージティー。セージはドライにすると清涼感が消えてしまうので、ぜひフレッシュならではの清涼感を感じてみて下さい。
ハーブの寄せ植えのコツ
ハーブは種類によって土質や日当たり、必要な水の量が違います。寄せ植えをつくる時は、原産地の気候が似ているハーブでまとめると、上手に育てることができます。
原産地の気候が似ているハーブの例
●熱帯気候
水と日差しが大好き
バジル、レモングラス、唐辛子など
●地中海沿岸気候
日差しが好き、湿気と暑さが苦手、アルカリ性の土が好き
ローズマリー、ラベンダー、コリアンダー、タイム、コモンセージ、レモンバーム、ミント、カレンデュラなど
西岸性気候
半日陰と湿気が好き
カモミール、チャービル、レモンバーベナなど
ハーブの寄植えのつくり方
準備するもの
● ハーブ苗(レモンバーム・コモンタイム・コモンセージ)
● 培養土(ハーブの土5L)
● 堆肥(腐葉土2L)
● プランター
つくり方
1 培養土と堆肥を2:1の割合でよく混ぜる。
2 1で混ぜた土を、プランターの5分目まで入れる。
3 苗を置いて、植える位置を決める。
4 培養土をプランターの8分目まで入れる。
5 苗の周りをぎゅっと手で抑える。
6 下から水が出てくるまでしっかりと水をあげる。
ハーブを育てる土について
最近はいろんな種類の土が販売されていて使い勝手がとても良いので、市販の土を使うことをおすすめします。有機の土や肥料も販売しているので探してみてください! ただ、土や肥料の質は値段相応です。極端に安価な土は控えましょう。
ハーブの水やりのコツ
土の表面が乾いたら、たっぷり水をあげるようにして下さい。水をやらなさすぎて枯らせてしまった人より、やりすぎて枯らせてしまっている人の方が多いです。土が湿っているのに過度に水をあげてしまうと根腐れしてしまうので、心配しすぎ、面倒見すぎに気をつけてください。
日当たりに関して
最近の夏の日差しは結構強いです。日当たりを好むハーブでも、直射日光が極度に強い場所での管理は控えて下さい。また、ベランダなどアスファルトの上で育てる場合、照り返しでプランターや鉢が熱くなりやすく、熱でハーブが枯れてしまうので、下にレンガなどをしいて風通しをよくしてあげましょう。
ハーブが弱ってきてしまったら
お住まいの地域や環境などによっても、栽培の仕方が変わってきます。もしハーブが弱ってきてしまったら、原産地を調べてみて、そこの環境をイメージして置く場所や水やりのタイミングを変えてみて下さい。枯らす事を怖がらず、ハーブを使う事を楽しみに育ててみて下さいね。
それではハーブで素敵な1日になりますように。
小川 穣
AGRU代表・NPO日本コミュニティーガーデニング協会会長。
ハーブ・果実の生産及び収穫や加工品の販売を行いながら、暮らしに役立つグリーン・食関連の地域プロジェクトや農やハーブに関する講座の講師として活動している。
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