料理家の松田美智子さんに、梅の風味のふきのきんぴらのつくり方を教えていただきました。春の山菜「ふき」は、さわやかな香りとほろ苦い風味、シャキシャキした食感が特徴。ふきは調理前の下ごしらえが大切です。アクを抜いて、おいしくいただきましょう。
ふきのきんぴら
しゃきしゃきした食感のふきのきんぴら。
甘酸っぱい梅の風味で上品な味わいに。
材料(つくりやすい分量)
● ふき(細い部分・下処理したもの) | 300g |
● ごま油 | 大さじ1 |
● 梅干し | 1個(果肉をたたく、種も使う) |
● A | |
・赤とうがらし(薄切り) | 1cm分 |
・三温糖 | 大さじ1弱 |
・酒 | 1/4カップ |
つくり方
1 ふきは4cm長さに切りそろえる。
2 鍋にAを合わせ、弱火で梅干しが白っぽくなり、余分な酸が飛ぶまで炒める。ふきを加え炒め、赤とうがらしを加える。
3 三温糖を加え炒め、照りが出たら酒を加え、汁けがなくなるまで炒める。
ふきの下処理
1 ふきの葉を除き、太い部分と細い部分に切り分ける。
2 まな板にふきを5~6本、入れ子にして置き、表面が平になるようにして粗塩大さじ1をふり、両手で板ずりをして、1本ずつ筋をひく。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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