• アメリカでウイルス学やワクチン学の研究に携わり、現在は栃木県那須烏山市にある「七合診療所」の所長として地元の人たちに寄り添う本間真二郎先生。私生活では、農的な生活を送る先生に病気にならない暮らし方について聞きました。
    (『天然生活』2021年6月号掲載)

    五月病に負けない、心と体のつくり方

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    もうすぐゴールデンウィークですね。那須烏山市で自然農を実践している我が家では、田植えをしたり、さまざまな夏野菜を植えたりする時季です。

    春は苦味のあるものを食べて冬の間に溜まっていた毒素や脂肪分を排出し、新しい生活に臨む季節。四季の変化や旬の食べ物によって体が自然と整い、一年のリズムに乗れるのが本来の日本人の暮らしでした。

    しかしここ10年ほどは気温の変化が急すぎるために対応しきれず、心身に不調をきたす人が多い。いわゆる「五月病」が発生するのもこの時季です。

    ただ、気候や環境の変化に対して「これ」という対策はありません。「五月病になったから〜する」ではなく、普段から体を整えておき、変化に耐えられるようにしておくことが大切です。

    また、春から新生活を始め、環境の変化にストレスを感じている人もいるかもしれません。でも気の持ちようでは「これが新しいことを始めるきっかけになるかも」とプラスの方向に受け止めることもできるはず。

    そのためにも日頃から心身を健やかにし、余裕を持っておくことが大事なのです。

    以前から繰り返しお伝えしていますが、その一番の土台となるのが腸内細菌。免疫力、自己治癒力を高めるためには、お腹の中で多種多様な腸内細菌をバランスよく育てることが不可欠です。

    また「身土不二」といって、自分が暮らす土地でとれる旬のものを食べるのが体には一番いいのですが、いまはスーパーに行けば世界中から届いたものが季節を問わず何でも手に入ります。

    こうした食生活も、健やかな体の土台づくりに悪影響を与え、結果的には五月病の原因のひとつとなっているかもしれません。せめて「自然に沿った暮らし」を日々意識することだけでも違ってくるはずです。

    画像: 五月病に負けない、心と体のつくり方

    ベランダで野菜を1種類でも育ててみるのもいい。無理せず、できることから始めていく。暮らしと丁寧に向き合う、その積み重ねからしか健康はつくられないと思います。

    コロナウイルスの第3波は落ち着いたものの、変異株が次々と登場していると報道されています。

    ですがインフルエンザなどに比べると非常にわずかな変異でしかなく、ほぼ同じウイルスと考えていい。

    しかも変異が繰り返されると感染力は強まりますが、それと反比例して症状は軽くなるのが一般的。いわゆる風邪のようなウイルスになっていくと私は考えています。

    コロナ疲れを癒すためにも、ゴールデンウィークは自分や家族に優しくして、好きなことを楽しんでください。

    〈取材・文/嶌 陽子〉


    画像: 五月病に負けない心身をつくるには|本間真二郎先生の病気にならない暮らし方

    本間真二郎(ほんましんじろう)
    小児科医・微生物学者。2001年より3年間、アメリカにてウイルス学、ワクチン学の研究に携わる。帰国後、大学病院での勤務を経て2009年、栃木県那須烏山市に移住。現在は同市にある「七合診療所」の所長として地域医療に従事しながら、自然に沿った暮らしを実践している。2児の父。



    This article is a sponsored article by
    ''.