リネンウォーターとは?
リネンウォーターは、衣類やシーツ、枕などの寝具や、カーテンなどの布製品につける香りのある水のことで、抗菌、消臭などの機能性が謳われたものまで様々あります。
今回は、梅雨時の室内干しで、いやな臭いを軽減したいときに、特におすすめのハッカとヒノキの香るリネンウォーターをご紹介します。アイロンがけの時や、寝苦しい夜の枕、蒸れやすいマスクにもお使いいただけます。
ハッカ油(ハッカ精油)のこと
ハッカには数多くの品種があり、英語では「Mint(ミント)」と呼ばれています。日本では、「ハッカ油」というと、西洋ハッカと区別して、和ハッカのことをさすことが多いです。
和ハッカは、他のハッカに比べて、メントールというスーっとした清涼感のある香り成分を最も多く含む品種で、目の疲れや眠気ざましに葉を目に当てて使われていたことから「メグサ(目草)」「メザメグサ(目覚草)」の別名があります。この葉を水蒸気蒸留して得られたものがハッカ油です。
ハッカ油は、皮膚に触れるとスースーと刺激的な冷たさを感じるので、これからの季節のマスクスプレーに使用する精油としてもおすすめです。
ヒノキ精油のこと
湿気に強いヒノキは、夏の湿潤な気候でも安定しており、神社仏閣の建材として、森林浴のような香りも含めて歴史のある材木です。
ヒノキから水蒸気蒸留して得られた精油は、抗菌、消臭、防虫効果のある精油として人気を集めています。
ヒノキ精油の落ち着いた香リは、清涼感のあるハッカ精油と合わせると、男女問わずお使いいただけるリネンウォーターにピッタリな香りになります。
ハッカとヒノキのリネンウォーターのつくり方
材料(出来上がり約200mL分)
◎ 無水エタノール | 50mL |
◎ 精製水 | 150mL |
◎ ハッカ精油 | 20滴 |
◎ ヒノキ精油 | 20滴 |
◎ スプレー容器(アルコール対応のもの) |
つくり方
1 無水エタノールを50mLビーカーに入れる。
2 ハッカ精油とヒノキ精油を20滴ずつ入れる。
3 無水エタノールと精油をしっかりよく混ぜます。
4 3に精製水150mLを入れて、よく混ぜ合わせます。
5 スプレー容器にうつして、完成です。
室内で洗濯物を干す時に衣類の広い範囲にスプレーして使ってみてくださいね。
アイロンがけの時には、シワ伸ばしの霧吹き代わりとしてお使いいただけます。
次回は、湿度の高い夏を快適に過ごすための香りの楽しみ方。ハーブコーヒーをご紹介しますね。
どうぞお楽しみに。
末吉 真由美(すえよし まゆみ)
暮らしの植物アロマケミスト/恋する石けん®︎研究家
(公社)日本アロマ環境協会資格認定校フェールマヴィ校長
日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト
家族と暮らしのハウスキーピング品やコスメ、恋する石けんワークを通して地域で生き生きと活躍する女性を増やすことが使命。
●ウェブサイト:フェールマヴィ
https://fairemavie.com
●Instagram:@fairemavie.mami
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