• 家庭パンづくりの第一人者・高橋雅子さんによる、ホームベーカリーでつくる「ほんわり抹茶食パン」を紹介します。高級食パン専門店のような本格的な味をおうちでつくれたらうれしいですね。アレンジレシピの「抹茶あんぱん」も、ぜひお試しください。
    (『ホームベーカリーで作るプレミアム食パンとハイブリッド食パン』より)

    ほんわり抹茶食パンのつくり方

    ほろ苦さと深い色合いが魅力の抹茶を、たっぷりパンに練り込みました。アレンジではステップアップして、オーブンで焼くレシピを紹介しています。

    使用する抹茶は、製菓用よりも通常のものがおすすめです。

    画像: ほんわり抹茶食パンのつくり方

    材料(1斤型1台分)

    ● 強力粉(「イーグル」を使用)200g
    ● 抹茶10g
    ● インスタントドライイースト2.5g
    ● 砂糖20g
    ● 塩4g
    ● 全脂粉乳(クリープ)8g
    ● 牛乳120g
    ● 卵50g(約1個)
    ● バター(食塩不使用。1cm角に切る)
    ※使う直前まで冷蔵庫に入れておく
    20g

    少しのイーストでつくる場合(天然酵母コース) イースト…… 0.6g

    イーストの量を少なくする代わりに発酵時間を長くとる「天然酵母コース」の使用も可能です。イーストを減らすことで特有の香りが少なくなり、粉の風味が味わえるのが利点。その場合は、分量に記載されているイーストの量を1/4にするといいでしょう。ほかの材料はすべて、そのままでつくることができます。

    通常よりふくらみが弱いかもしれませんが、しっとり焼きあがるように思います。焼き上げまで7時間ほどかかりますが、長く発酵させることで生地が熟成されてうまみが増します。時間があるときに試してみてください。

    つくり方

     パンケースに羽根をセットし、牛乳と卵を入れる。その上に強力粉、抹茶、砂糖、塩、全脂粉乳を入れる。その上にイーストとバターを触れないように離して入れる。

     「食パンコース」を選択し、スタートボタンを押す。

     焼き上がったら、すぐにパンケースから取り出す。網において粗熱をとる。

    アレンジレシピ
    抹茶あんぱんのつくり方

    こしあんがぎっしりのパン。あんを包む作業はやさしく、丁寧に。

    画像: アレンジレシピ 抹茶あんぱんのつくり方

    材料(8個分)

    ● 「ほんわり抹茶食パン」の材料全量
    ● こしあん(市販品)400g
    ● 黒ごま適量
    ● 打ち粉(強力粉)適量

    つくり方

     「ほんわり抹茶食パン」のつくり方 と同様に材料を入れ、スタートさせる。

     スタートから20分後に電源を切り、パンケースを取り出す。生地を取り出し、軽く丸めてボウルに入れる。ラップをかけ、オーブンの発酵機能等を使い、30℃の場所で50分一次発酵させる。

    画像1: つくり方

    ※ボウルの9分目まで上がったら一次発酵完了。

    画像2: つくり方

    ※ホームベーカリーを使って一次発酵を行う場合は、スタートから80分後に取り出す。

     パンマットに打ち粉を軽くふり、カードをボウルの側面に沿わせて生地を取り出す。生地に重量を計って8分割する。生地を下に送るようにして表面を張らせて丸める。底をつまんでくっつけて、とじる。とじ目を下にしてパンマットにおき、ぬれ布巾をかけ室温で10分おく。

     こしあんを8等分(1個につき50g)し、丸めておく。

     パンマットに打ち粉を軽くふり、とじ目を上にして生地をおく。外側を指先で押して広げる。中心は厚くしておく。

    画像3: つくり方

     中央にをのせて軽く押す。

    画像4: つくり方

    上下の生地を中心で合わせて留め、

    画像5: つくり方

    周りから生地を集めて包む。

    画像6: つくり方

    生地をつまんでくっつけて、しっかりととじる。

    画像7: つくり方

     オーブンシートをしいた天板に、とじ目を下にしてのせる。上から手で軽く押さえる。

    画像8: つくり方

    ぬれ布巾をかけ、30℃の場所で45分二次発酵させる。

     トップに黒ごまをのせ、オーブンシートをかぶせて天板を重ねる。

    画像9: つくり方
    画像10: つくり方

     オーブンを180℃に予熱し、を入れて7分焼く。一度取り出し、上にのせた天板とオーブンシートを取り外し、さらに8分焼く。

    10 焼き上がったら、網にのせて冷ます。

    本記事は『ホームベーカリーで作るプレミアム食パンとハイブリッド食パン』(PARCO出版)からの抜粋です



    〈撮影/馬場わかな スタイリング/岩﨑牧子〉

    画像11: つくり方

    高橋雅子(たかはし・まさこ)
    1969年神奈川県生まれ。22歳から製パンスクールに通い、ル・コルドン・ブルーでさらに製パンを学ぶ。また、日本ソムリエ協会ワインアドバイザーの資格を取得。1999年より、パンとワインの教室「わいんのある12ヶ月」を主宰。全国各地から生徒が集まり、ウエイティングは1年以上という盛況ぶり。2009年ベーグル販売とカフェ「テコナベーグルワークス」を開店。

    わいんのある12カ月:http://www.wine12.com/

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    画像: ホームベーカリーでつくる「ほんわり抹茶食パン」と「抹茶あんぱん」のつくり方/高橋雅子

    『ホームベーカリーで作るプレミアム食パンとハイブリッド食パン』(PARCO出版)

    著者/高橋雅子

    『ホームベーカリーで作るプレミアム食パンとハイブリッド食パン』(PARCO出版)|amazon.co.jp

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    家庭製パンの第一人者、高橋雅子さんが、ホームベーカリーを徹底研究。高級食パン専門店の味「プレミアム食パン」と、クロワッサン、ブリオッシュ、バゲットなど、パンとスイーツを掛け合わせた「ハイブリッド食パン」の全65種を紹介します。

    「ホームベーカリーは簡単そうで、実は奥深いところが魅力。水分やバターがたっぷりの生地だって、手ごねよりも手早く上手にこねてくれます。タイミングを見計らって生地を取り出して具を入れたり、トッピングをのせたりもできます。ホームベーカリーで、こんなパンがつくれるんだ! その感動を、ぜひ体験してください」(高橋雅子さん)



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