（『天然生活』2020年8月号掲載）
役立つ精進食材
「のり」を使ったおかず
満足感、コクやうま味を出せるよう頼りになる食材を活用。物足りなさ皆無の満足おかずです。
のり
うま味成分の強いのりは、料理にコクを出してくれます。やわらかい素材を包んで整形する役割もあり、「もどき料理」で活躍。
精進料理の
豆腐でつくるカキフライ
淡白な豆腐にのりやチーズ、まいたけを加えて深い味わいに。おもてなしの席にもおすすめの工夫に満ちたひと皿です。
材料（2人分）
| ● 絹ごし豆腐 | 1/2丁 |
| ● まいたけ | 1/4パック |
| ● Ａ | |
| ・のりのつくだ煮 | 小さじ1 |
| ・青のり | 小さじ1 |
| ● 焼きのり | 2と1/2枚 |
| ● シュレッドチーズ | 適量 |
| ● 小麦粉 | 大さじ3＋1/2カップ |
| ● パン粉 | 適量 |
| ● 米油 | 適量 |
つくり方
１ 豆腐は水けをきる。まいたけは粗みじん切りにし、フライパンでさっと炒める。
２ ボウルに１とＡを入れて混ぜる。
３ 焼きのりは1枚は4等分、1/2枚は2等分に切る。中央に２を小さじ1ほどのせ、その上にチーズを置く。上部2辺に小麦粉大さじ3を大さじ2の水（分量外）で溶いた水溶き小麦粉を塗り、イラストを参考に包む。
４ 1/2カップの小麦粉に90mLの水（分量外）を加え水溶き小麦粉をつくり、３をくぐらせる。パン粉をまぶし、軽く握って俵状に成型する。170℃に熱した油できつね色に揚げる。
精進料理の
蒲焼丼のつくり方
少しの手間で「まるでうなぎ」みたいな、遊び心ある料理。豆腐やれんこんのすりおろしなどでも。
材料（2人分）
| ● じゃがいも（中） | 3個 |
| ● 焼きのり | 1と1/2枚 |
| ● 粉山椒 | 少々 |
| ● 木の芽 | 適宜 |
| ● 米油 | 適量 |
| ● ごはん | 2膳分 |
| 〈たれ〉 | |
| ・てんさい糖、しょうゆ、水 | 各大さじ3 |
つくり方
１ たれの材料を小鍋に入れてひと煮立ちさせ、たれをつくる。
２ 焼きのり1枚を8等分、1/2枚は4等分に切り12枚にする。
３ じゃがいもをざるにすりおろす。
４ ３を12等分にし、２の上にのせて平らにする。170℃に熱した油で揚げる（最初はのりを下にする）。
５ １のたれにからめて、ごはんを盛った丼ぶりに並べ、粉山椒をふり、好みで木の芽を飾る。
＊ ＊ ＊
〈料理・スタイリング／iori 曉美と五月 撮影／濱津和貴 取材・文／鈴木麻子〉
iori 暁美と五月（あけみとさつき）
7人兄弟の長女・曉美さんと、次女・五月さんの姉妹で神奈川・茅ヶ崎を拠点に活動。著書に『おばあちゃんの精進ごはん』（インプレス）などがある。料理会の詳細はfacebook＠曉美と五月_ioriの精進料理教室
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
