(『天然生活』2019年10月号 別冊付録掲載)
桑原奈津子さんに教わる
冷めてもおいしい、理想のパンケーキ
しっとりとしてやわらかく、口溶けがよい「理想のパンケーキ」をつくるため、桑原奈津子さんは、試行錯誤を繰り返したといいます。
「ヨーグルトと水分量がポイントでした。ソーセージやジャムをのせて巻くこともできるぐらい、やわらかいパンケーキができました」
厚手の鉄のフライパンを使うと、温度が安定して、うまく焼けます。油はキッチンペーパーにしみ込ませてふく程度で十分とのこと。
冷めてもやわらかくておいしいのも、桑原さんのパンケーキの大きな特徴です。
かたくなったりパサついたりしないので、つくりおきができ、冷凍保存して電子レンジで温めても、ふんわりとした食感はそのまま。手をかけずに、おいしい朝食をつくれるのです。
しっとりふわふわ。そんな朝のひと皿が、きっと一日を幸せなものにしてくれるはずです。
基本のパンケーキのつくり方
しっとりとしてふわふわ、冷めてもおいしい。口の中でとろけていく軽やかな味わいです。
材料(直径約12cm・4枚分)
● 卵 | 1個 |
● 砂糖 | 大さじ1 |
● 塩 | 1つまみ |
● ヨーグルト | 50g |
● 牛乳 | 100mL |
● バター(食塩不使用) | 25g |
● 薄力粉 | 100g |
● ベーキングパウダー | 小さじ1 |
● サラダ油 | 適量 |
● メープルシロップ | 適宜 |
※ 薄力粉は、タンパク質含有量が9%の国産薄力粉を使用。8%のものでつくる場合は、牛乳を10mLほど減らしてください。
下準備
バターを湯せんにかけて溶かしておく。
つくり方
1 ボウルに卵を割り入れ、泡立て器でほぐす。砂糖、塩、ヨーグルト、牛乳を加え、泡立て器で混ぜる。溶かしておいたバターを加えて混ぜる。
2 1に薄力粉、ベーキングパウダーを合わせてふるい入れ、粉っぽさがなくなりなめらかになるまで混ぜる。
3 フライパンを中火で熱し、サラダ油を薄くなじませる。十分に熱したら弱めの中火にし、生地をおたまで丸く流し入れる。
4 縁が乾き、焼き色がついたらひっくり返す。裏面も同様に焼き色がつくまで焼く。残りの3枚も同様に焼く。
5 好みでバター(分量外)やメープルシロップをかけていただく。
* * *
〈料理・スタイリング/桑原奈津子 撮影/公文美和 取材・文/土屋 敦〉
桑原奈津子(くわはら・なつこ)
カフェのキッチンとベーカリー、製粉会社の食品開発室、加工でん粉会社研究職を経て、2004年に料理家として独立。スタイリングも行い、雑誌、書籍、広告を中心に活躍している。著書に『卵・乳製品・小麦粉なし 作ってあげたい子どものおやつ』(KADOKAWA)ほか多数。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです