(『à table SHIMA vol.02 夏号 2022』より)
タサン志麻さんの暮らしを彩る大好きなもの
東京・神楽坂の大好きなチーズ屋さん「アルパージュ」
夫と出会った職場が神楽坂にあったので、この街には思い出がたくさんあります。
以前は近くに住んでいて、よくチーズを買いにきていました。こちらは品ぞろえも品質も、信頼できる数少ないお店。今もときどき、時間を見つけて訪れています。
山羊乳を使ったシェーブル、とくにこの「サントモール・ドゥ・トゥレーヌ」がお気に入りです。
フランスの蚤(のみ)の市で買ったお気に入りの「ヴィンテージ」
昔から、古いものに魅力を感じます。きっと、時を重ねても価値が変わらない、その佇まいに惹かれるんだと思います。とはいえ、“骨董”にはまったく興味がなくて、他の人にとっての価値は関係ありません。
自分がいいなあ、と思えるものを、蚤の市などで探し出すのが好きです。
毎朝夫が淹れてくれるコーヒーでリラックスする時間
わが家では、朝ごはん担当は夫のロマンです。もちろん、コーヒーを淹れるのも。この1杯を飲むことで心が落ち着き、1日を穏やかに始められます。
最近、購入したコーヒーマシンは、カプチーノまでつくれるので、ロマンは大喜び。
永遠の心の癒やし1「マイケル・ジャクソン」
マイケル・ジャクソンが大好きです。どこが好きかと言われたら、そのすべて!
亡くなった日は、当時働いていたレストランに出勤はしたものの、ショックのあまりお腹が痛くて動けなくなり、シェフに「救急車を呼べ!」と言われる騒ぎになったほど憔悴しました。病院の先生には「ショック性胃けいれんですね」と。もちろん今も、その愛は変わらず!
永遠の心の癒やし2「坂本龍馬」
マイケルとともに私を支える存在は、坂本龍馬。16歳の頃、バレンタインにチョコレートを渡そうと坂本龍馬記念館に電話。
そこで「龍馬さんは護国寺に眠っているから、そちらに送っては?」と助言され、護国寺に手づくりチョコを発送。報告をいただいたハガキを母が発見し、「うちの子、大丈夫?」と心配していました。
最高の相棒、夫のロマン
彼の長所は、めげないところ。何事も笑って受け流すおおらかさに、助けられることが多いです。
私より15歳下ですが、不思議なことに、年下感はまったくなし。日本人同士なら感じたかもしれないけれど、違う土壌で育ってきたとお互い納得しているので、その辺りが曖昧になるのかも。
本記事は『à table SHIMA vol.02 夏号 2022』(扶桑社)からの抜粋です
<撮影/難波雄史 取材・文/福山雅美>
タサン志麻(たさん・しま)
老舗フレンチレストランなどで15年勤務したのち、「より自由でおおらかなフランスの家庭料理のエッセンスを伝えたい」と家政婦に転身。2015年よりフリーランスの家政婦として独立。訪問先の家族構成や好みに応じた料理が話題を呼び、「予約の取れない家政婦」としてメディアで注目される。レシピの監修や開発など多方面で活躍中。料理を中心とした暮らしを提案する『à table SHIMA vol.02 夏号 2022』(扶桑社)も好評。
インスタグラム:@shima_magazine
https://shima.themedia.jp
6月28日(火)20:00~21:30
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à table SHIMA(ア・ターブル・シマ)は、伝説の家政婦・タサン志麻さんの料理を中心とした暮らしを提案するライフスタイルマガジンです。「楽しく料理し、楽しく食べる」をコンセプトに、志麻さんが実践するフランス流家庭料理の考え方や、毎日の暮らしや料理が楽しくなるような情報をご紹介します。