(『天然生活』2020年2月号掲載)
みつろうラップは、自分でたくさんつくるのがおすすめ
![画像: みつろうラップは、自分でたくさんつくるのがおすすめ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/524dc01ae310692b551d75faef01403243419ba5.jpg)
何度も使えて、たくさんあると便利なみつろうシート。
好きな布地でみつろうラップをたくさん手づくりすれば、毎日が、いまよりちょっぴり気持ちよく過ごせそうです。
みつろうラップのつくり方
材料(つくりやすい分量)
![画像: 材料(つくりやすい分量)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/c44a1479bec4888bc5f56eb56894d592f94f5a11.jpg)
● A:布(綿100%) | 15×15cmを20枚取れる程度 |
● B:マツヤニ(100%のもの) | 20g |
● C:みつろう | 100g以上(※1) |
● D:ホホバオイル | 20g |
※1 みつろうは湯煎したあとに必要な分量を取り分ける。
下準備
汚れ防止のため、作業台には新聞紙を敷く。布は、水かぬるま湯で洗って乾かし、裁ちばさみや布カッターで15×15cm程度に切り、20枚ほど用意する。
道具
![画像: 道具](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/432ca7df25ff897ee09da808d9181ebef5a16a2e.jpg)
● A:金づち | |
● B:木べら(※2) | |
● C:裁ちばさみ・布カッター | |
● D:ペーパーカップ(マフィンカップなど)10号を20枚程度 | |
● E:新聞紙 | |
● F:鍋2つ(材料B~Dが入る程度の大きさ) | |
● G:湯煎器(もしくはFより大きな鍋) | |
● H:アイロン | |
● I:クッキングシート | |
● J:計量器 |
※2 みつろうは落ちにくいので、鍋と木べらは使い古したものなどを用い、みつろう専用にするのがおすすめ。
Step 1 みつろうシートをつくる
1 クッキングシートを半分に折って間にマツヤニをはさみ、金づちで叩いて粉々にする(新聞紙を上に置くと叩きやすい)。
![画像1: Step 1 みつろうシートをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/779fb7646dc6e1f1545f083c24cd4d172acdfedd.jpg)
2 片方の鍋にみつろうを入れ、約90〜95℃の湯で湯煎にかけながら溶かす。液状になったら、もうひとつの鍋を台にクッキングシートを敷いた計量器にのせ、100g移す。余りは鍋ごと保管しておき、必要なときに溶かして使う。
![画像2: Step 1 みつろうシートをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/2a6ded84d71e641f47dbaf447542a76e6ef1b2ba.jpg)
3 みつろう100gが入った鍋にマツヤニを入れて湯煎にかけ、木べらで混ぜながら溶かす。マツヤニが溶けたらホホバオイルを少しずつ加え、木べらでゆっくりと混ぜ合わせる。
![画像3: Step 1 みつろうシートをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/180909bab21dd91130653f11a1aa4eb721b192a0.jpg)
4 計量器にペーパーカップを1枚ずつのせ、3を6~7gずつ手早く入れる。1~2分で固まる。
![画像4: Step 1 みつろうシートをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/296ea78eb922e841aab553c7b0c307e6bcbf0ad1.jpg)
Step 2 みつろうラップをつくる
15×15cmの布に対し、みつろうシート1枚を使うのが目安。綿よりも目の粗いガーゼやリネンでつくるときは、みつろうシートを多めに使います。
1 固まったみつろうシートをカップから取り出しておく。
![画像1: Step 2 みつろうラップをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/a1e4f1d40d78b53506d17a4fc419603703bca905.jpg)
2 熱くなっても大丈夫な場所(耐熱調理台など)に新聞紙を、その上に布より大きいクッキングシートを敷き、布を1枚置く。布の表裏はどちらでもよい。みつろうシートの2/3量をちぎってまんべんなくのせていく。
![画像2: Step 2 みつろうラップをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/61443d33f36cf1005c75589e23ec2f5826872a1a.jpg)
3 みつろうシートは2回に分けて布に染み込ませるので、残りの1/3は残しておく。
![画像3: Step 2 みつろうラップをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/f50c9e31dc1bb0b452ec4f56cfad645420eb27fb.jpg)
4 2のクッキングシートを折って布をはさむ。その上から中~高温にしたアイロンを当て、みつろうシートを溶かす。溶けたみつろうシートをアイロンで布にやさしくなじませるように、隅々までまんべんなく押し広げていく。
![画像4: Step 2 みつろうラップをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/5735557bebc4cd14f269fa74b34fe3c574f5244b.jpg)
5 みつろうが布全体に行き渡った状態。クッキングシートの外にみつろうがはみ出てしまうと、アイロンに付着してしまうので注意。
![画像5: Step 2 みつろうラップをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/4b4f06385a7d55efa3eeedd0833243aba0cfc265.jpg)
6 熱いうちに上のクッキングシートをはずし、手早く布の端を持って下のクッキングシートからはがし取る。
![画像6: Step 2 みつろうラップをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/e848a8a2ca39d4b986c4fcf8cc94990a8f80bcf2.jpg)
7 6のはがした布をゆらゆらと動かしながら1分ほど乾かす。
![画像7: Step 2 みつろうラップをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/cdbd7cbdf4f84f120fc7896e6b6d2221b631728d.jpg)
8 再び2のクッキングシートに7の布をはさみ、残りのみつろうシート1/3枚をちぎってまんべんなくのせ、4~7の要領で布にみつろうをなじませたらでき上がり。
![画像8: Step 2 みつろうラップをつくる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/fc18f1bf06e422009beba6cf365a4f0598314bc8.jpg)
くたびれてきたら追いみつろうを
使ううちにだんだん接着パワーが弱くなり、見た目もよれよれになるみつろうラップ。そんな、ちょっとくたびれてきたラップも、再びみつろうを付着させる「追いみつろう」をすれば、また使えるように。布自体のきずやかすれは残りますが、粘着性は復活します。
![画像1: くたびれてきたら追いみつろうを](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/4fc39428e91d61e5acad75c20fab2bc277331587.jpg)
安藤さんが半年ほど使ったラップ。野菜の切れ端など、小さなものを繰り返し包んできたのでシワも目立ちます。
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![画像2: くたびれてきたら追いみつろうを](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/dff01a96d2df8f42c40c473413f77ad4197e5b3b.jpg)
上記『Step 2 みつろうラップをつくる』の要領で2回、みつろうシートを付着させていく。(シートの量は新品をつくるときより少なめで)
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![画像3: くたびれてきたら追いみつろうを](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/02/91a7990f37fdd66f336c731d7ec2c84d793bcb8b.jpg)
「追いみつろう」で粘着性はよみがえり、新品とはまた違う、ちょっぴり味のあるラップに。
〈制作/安藤美保 撮影/石川 奈都子 取材・文/山形恭子〉
教えてくれた人
安藤美保(あんどう・みほ)
![画像4: くたびれてきたら追いみつろうを](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/01/34a278855bd2f9e6182db67ab0617d56c46d8cef.jpg)
兵庫・神戸元町「ネイバーフード」の店主。近郊の野菜や国内外の加工品、自家製スイーツなども扱っている。飲食にたずさわる友人と「ボタニカルラップ」の名でみつろうラップを広める活動を始め、不定期でワークショップを開催する。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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