• 繰り返し使えて便利なみつろうラップ。手づくりすれば、好きな色や柄の布で、手頃にたくさんつくることができます。みつろうラップのつくり方とメンテナンス方法をご紹介します。
    (『天然生活』2020年2月号掲載)

    みつろうラップは、自分でたくさんつくるのがおすすめ

    画像: みつろうラップは、自分でたくさんつくるのがおすすめ

    何度も使えて、たくさんあると便利なみつろうシート。

    好きな布地でみつろうラップをたくさん手づくりすれば、毎日が、いまよりちょっぴり気持ちよく過ごせそうです。

    みつろうラップのつくり方

    材料(つくりやすい分量)

    画像: 材料(つくりやすい分量)
    ● A:布(綿100%)15×15cmを20枚取れる程度
    ● B:マツヤニ(100%のもの)20g
    ● C:みつろう100g以上(※1)
    ● D:ホホバオイル20g

    ※1 みつろうは湯煎したあとに必要な分量を取り分ける。

    下準備

    汚れ防止のため、作業台には新聞紙を敷く。布は、水かぬるま湯で洗って乾かし、裁ちばさみや布カッターで15×15cm程度に切り、20枚ほど用意する。

    道具

    画像: 道具
    ● A:金づち
    ● B:木べら(※2)
    ● C:裁ちばさみ・布カッター
    ● D:ペーパーカップ(マフィンカップなど)10号を20枚程度
    ● E:新聞紙
    ● F:鍋2つ(材料B~Dが入る程度の大きさ)
    ● G:湯煎器(もしくはFより大きな鍋)
    ● H:アイロン
    ● I:クッキングシート
    ● J:計量器

    ※2 みつろうは落ちにくいので、鍋と木べらは使い古したものなどを用い、みつろう専用にするのがおすすめ。

    Step 1 みつろうシートをつくる

     クッキングシートを半分に折って間にマツヤニをはさみ、金づちで叩いて粉々にする(新聞紙を上に置くと叩きやすい)。

    画像1: Step 1 みつろうシートをつくる

     片方の鍋にみつろうを入れ、約90〜95℃の湯で湯煎にかけながら溶かす。液状になったら、もうひとつの鍋を台にクッキングシートを敷いた計量器にのせ、100g移す。余りは鍋ごと保管しておき、必要なときに溶かして使う。

    画像2: Step 1 みつろうシートをつくる

     みつろう100gが入った鍋にマツヤニを入れて湯煎にかけ、木べらで混ぜながら溶かす。マツヤニが溶けたらホホバオイルを少しずつ加え、木べらでゆっくりと混ぜ合わせる。

    画像3: Step 1 みつろうシートをつくる

     計量器にペーパーカップを1枚ずつのせ、を6~7gずつ手早く入れる。1~2分で固まる。

    画像4: Step 1 みつろうシートをつくる

    Step 2 みつろうラップをつくる

    15×15cmの布に対し、みつろうシート1枚を使うのが目安。綿よりも目の粗いガーゼやリネンでつくるときは、みつろうシートを多めに使います。

     固まったみつろうシートをカップから取り出しておく。

    画像1: Step 2 みつろうラップをつくる

     熱くなっても大丈夫な場所(耐熱調理台など)に新聞紙を、その上に布より大きいクッキングシートを敷き、布を1枚置く。布の表裏はどちらでもよい。みつろうシートの2/3量をちぎってまんべんなくのせていく。

    画像2: Step 2 みつろうラップをつくる

     みつろうシートは2回に分けて布に染み込ませるので、残りの1/3は残しておく。

    画像3: Step 2 みつろうラップをつくる

     のクッキングシートを折って布をはさむ。その上から中~高温にしたアイロンを当て、みつろうシートを溶かす。溶けたみつろうシートをアイロンで布にやさしくなじませるように、隅々までまんべんなく押し広げていく。

    画像4: Step 2 みつろうラップをつくる

     みつろうが布全体に行き渡った状態。クッキングシートの外にみつろうがはみ出てしまうと、アイロンに付着してしまうので注意。

    画像5: Step 2 みつろうラップをつくる

     熱いうちに上のクッキングシートをはずし、手早く布の端を持って下のクッキングシートからはがし取る。

    画像6: Step 2 みつろうラップをつくる

     のはがした布をゆらゆらと動かしながら1分ほど乾かす。

    画像7: Step 2 みつろうラップをつくる

     再びのクッキングシートにの布をはさみ、残りのみつろうシート1/3枚をちぎってまんべんなくのせ、の要領で布にみつろうをなじませたらでき上がり。

    画像8: Step 2 みつろうラップをつくる

    くたびれてきたら追いみつろうを

    使ううちにだんだん接着パワーが弱くなり、見た目もよれよれになるみつろうラップ。そんな、ちょっとくたびれてきたラップも、再びみつろうを付着させる「追いみつろう」をすれば、また使えるように。布自体のきずやかすれは残りますが、粘着性は復活します。

    画像1: くたびれてきたら追いみつろうを

    安藤さんが半年ほど使ったラップ。野菜の切れ端など、小さなものを繰り返し包んできたのでシワも目立ちます。

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    画像2: くたびれてきたら追いみつろうを

    上記『Step 2 みつろうラップをつくる』の要領で2回、みつろうシートを付着させていく。(シートの量は新品をつくるときより少なめで)

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    画像3: くたびれてきたら追いみつろうを

    「追いみつろう」で粘着性はよみがえり、新品とはまた違う、ちょっぴり味のあるラップに。



    〈制作/安藤美保 撮影/石川 奈都子 取材・文/山形恭子〉

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    ▼そのほかのみつろうラップの記事はこちら▼

    楽しく続けられる小さなエコ習慣 >>

    みつろうラップの使い方 >>

    みつろうラップの特徴と扱い方 >>

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    教えてくれた人
    安藤美保(あんどう・みほ)

    画像4: くたびれてきたら追いみつろうを

    兵庫・神戸元町「ネイバーフード」の店主。近郊の野菜や国内外の加工品、自家製スイーツなども扱っている。飲食にたずさわる友人と「ボタニカルラップ」の名でみつろうラップを広める活動を始め、不定期でワークショップを開催する。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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    天然生活 ONLINE SHOP
    https://shop.tennenseikatsu.jp/

    画像: みつろうラップのつくり方/手づくりみつろうラップのある暮らし



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