(『天然生活』2020年2月号掲載)
みつろうラップの特徴と扱い方
熱と酸には要注意
みつろうは熱と酸に弱い素材。
熱湯や強い酸性の食品に触れると溶け出してくるので、注意してください。
安藤さんによると、「熱湯で洗うことができないので、生肉や生魚には直接触れさせない方がいい」のだそう。
電子レンジも使用不可です。
手の熱で折り目が接着
![画像: びんにみつろうラップをのせて手で覆うと、あっという間にふたに。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/01/8427fc86270b4fc23531ea957f70a75c09ef43e9.jpg)
びんにみつろうラップをのせて手で覆うと、あっという間にふたに。
マツヤニを混ぜているみつろうラップは、ほどよい粘着性があり、手の熱を加えるとくっつきやすくなります。ものの形に沿って手を当てながらじんわり熱を伝えていくと、ひだとひだが接着します。
保管は常温か野菜室で
みつろうの融点は約65℃、マツヤニは70℃以上なので、常温で保管できます。夏に表面が少しベタベタしてくるようなら、冷蔵庫の野菜室での保管がおすすめ。折りたたんだり、重ねたりしてもくっつきません。
使ううちにしなやかに
![画像: 形やサイズは、用途に合わせて好きなようにつくりましょう。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/01/aed8e748c2ef77f9fa1603e06c23bde27c13374d.jpg)
形やサイズは、用途に合わせて好きなようにつくりましょう。
「はじめは少しピンとしていますが、繰り返し使ううちにしなかになって、だんだん手になじむようになってきます」と安藤さん。布地は「ほどよいやわらかさの綿がおすすめ」とのことですが、リネンやガーゼでもつくれるそう。
食器の要領で洗って干す
![画像: 洗ったら、しわをのばして食器の水きりかごに。吊るして干してもいい。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/01/140816361e9146b1fd0d4d712fd7b147441ecd16.jpg)
洗ったら、しわをのばして食器の水きりかごに。吊るして干してもいい。
お手入れは、ふきんや食器と同じ要領で水洗いし、そのまま自然乾燥するだけ。洗ってすぐに使いたいときは、水気をふき取ってから使用を。汚れが気になったら、食器用の洗剤とスポンジを泡立てて、やさしくこすりましょう。
〈制作/安藤美保 撮影/石川 奈都子 取材・文/山形恭子〉
教えてくれた人
安藤美保(あんどう・みほ)
![画像: 食器の要領で洗って干す](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/05/01/34a278855bd2f9e6182db67ab0617d56c46d8cef.jpg)
兵庫・神戸元町「ネイバーフード」の店主。近郊の野菜や国内外の加工品、自家製スイーツなども扱っている。飲食にたずさわる友人と「ボタニカルラップ」の名でみつろうラップを広める活動を始め、不定期でワークショップを開催する。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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※ みつろうラップは「天然生活 ONLINE SHOP」からもお求めいただけます。みつろうラップを初めてお使いになる方や、まずは手軽に試してみたいという方におすすめです。
天然生活 ONLINE SHOP
https://shop.tennenseikatsu.jp/