(『天然生活』2021年11月号掲載)
眼の不調に効果的な「眼圧リセット」
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
パソコンやスマートフォンの利用時間が増え、眼の疲れを感じる人が多くなっています。「ほうっておくのは危険」と語るのは、骨格矯正士の清水ろっかん先生です。眼の疲れが慢性化すると近視が進み、失明につながる病気にかかりやすくなるそう。改善策として効果的なのが、眼圧リセットです。
「小顔矯正を通して、眼圧という眼球内の圧力を下げると血流がよくなり、視力が上がり、目の病の進行も止まる方が多かったのです」
その経験をもとに、だれでも自分で手当てできるよう考えたのが眼圧リセット。顔と頭に手を当てて力を加え、頭部や眼のまわりの骨を正しい位置に戻しながら、奥にある眼窩(がんか)という眼球を包むポケットや筋膜にアプローチ。眼球の緊張が取れて眼圧が下がり、血流がよくなるという仕組みです。
「健康になるだけでなく眼の陥没や顔のしわ、たるみが改善されて若返ります。自信や魅力が増すと思うので、ぜひ活用してください」
眼圧リセットと同じくらい大事にしてほしいのが、日頃の姿勢や動作。それらが正しければ体のゆがみが減り、頭蓋骨が整い、眼圧も自然とリセットされるのです。
「マッサージも姿勢や動作の見直しも、どれかひとつでもやれば確実に効果が出ます。無理のない範囲で、気負わずに試してください」
眼の不調・病気について
スマホを見る頻度や、自宅でのパソコン作業が多くなったこともあり、眼の不調を感じる方は増加の傾向にあります。一時的な眼の疲れなら睡眠で解消されることもありますが、眼の疲れが続くと視力低下や眼の奥の痛み、ドライアイはもちろん、頭痛、肩こりなどに悩まされることも。また、近視が進み、失明につながる網膜剝離や近視性黄斑症、緑内障などの病気にかかりやすくなります。
眼圧リセットとは
上がった眼圧を元に戻して整えるのが「眼圧リセット」です。眼圧とは眼球の中の圧力のことで、眼圧が上がると眼の不調や病気を引き起こすことがわかってきました。眼圧が上がるのは、姿勢の悪さによる頭蓋骨のゆがみなどが原因だとも考えられています。
おでこが前に落ち、眼と鼻の骨が下がり、眼球が圧迫されて眼圧が上昇。血流が悪くなり、眼の下にクマができることも。眼のくぼみやクマが目立つようになったら、眼圧が上がっている兆候かもしれません。
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〈監修/清水ろっかん 取材・文/小松﨑裕夏 イラスト/はまだなぎさ〉
清水ろっかん(しみず・ろっかん)
骨格矯正士。体幹整体サロン「ろっかん塾」主宰。近著の『手のひらマッサージで目の不調がスッキリ整う 眼圧リセット』(飛鳥新社)は15万部を突破。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです