料理家・きじまりゅうたさんのかんたん仕込みなら、いざ食べたいとき、「包丁いらず、調味いらず、鍋に入れて火にかけるだけ」。10分後には、つくり立てのおいしさが楽しめます。冷凍野菜も上手に生かしてあえものやスープも一緒にどうぞ。今回は、「手羽元ときのこの梅てり煮」と「トマトのひんやりだしひたし」のつくり方を。
（『天然生活』2019年10月号掲載）
（『天然生活』2019年10月号掲載）
【主菜】漬けておいたとり肉と野菜を煮て完成
手羽元ときのこの梅てり煮
酢と梅のパワーで肉がやわらかに。とり以外に、ぶたバラなどで仕込むのもおすすめです。
材料（2人分）
| ● とり手羽元 | 8本 |
| ● えのきだけ | 200g |
| ● 長ねぎ | 1本 |
| ● 梅干し | 2個 |
| ● A | |
| ・酢 | 1/2カップ |
| ・しょうゆ、砂糖 | 各大さじ2 |
つくり方
＜仕込み＞
１ えのきは根元を切り落として半分の長さに切り、粗くほぐす。長ねぎは幅1cm、長さ5cmに切る。梅干しは半分にちぎり種ごと使う。
２ １を密閉保存用袋に入れてAを混ぜ、冷蔵庫で味をなじませる。
※この状態で、冷蔵庫で2〜3日保存可能。
＜調理＞
鍋に袋の中身を入れ、中火にかける。煮立ったらふたをして弱火で10分煮る。ふたを取って中火にして5分煮、汁けを飛ばす。
【副菜】丸ごと冷凍トマトを使って
トマトのひんやりだしひたし
冷凍野菜もあと1品欲しいときに重宝。とくにトマトは、凍ったまま加えて潰す方法が画期的です。だしを飲みながら、凍ったトマトをいただく、ひんやりさっぱりのおひたし。そうめんに合わせても。
材料（2人分）
| ● トマト | 1個 |
| ● かつおの削り節 | 2g |
| ● おろししょうが | 適量 |
| ● A | |
| ・だし汁 | 1カップ |
| ・うす口しょうゆ | 大さじ1 |
つくり方
＜冷凍トマトの仕込み＞
トマトは包丁でへたをくり抜き、ラップに包んで冷凍庫に入れる。
※冷凍庫で2週間ほど保存可能。
＜調理＞
１ Aを合わせ冷蔵庫で冷やす。
２ 冷凍トマトを水にくぐらせて皮をむき、常温に数分おいて食べやすく切り、器に盛りAを注ぐ。削り節とおろししょうがを添える。
＊ ＊ ＊
<料理／きじまりゅうた 写真／川村 隆 スタイリング／久保原惠理 取材・文／吉田佳代>
きじまりゅうた
3代続く家庭料理研究家の家庭に育つ。雑誌やTVなどで活躍。『きじまりゅうたの小腹がすきました（NHK総合）』では、幅広い年齢層に、基本を踏まえた簡単な料理を紹介。温かな人柄にファンが多い。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
