• 贈りものの機会が増える季節。『「育ちがいい人」だけが知っていること』の著者でもある、諏内えみさんに、贈りもののマナーについて伺いました。今回は、お返しやお礼のマナーについて。
    (別冊天然生活『大切な人への贈りものとお取り寄せ』より)

    贈りものやお祝いをいただいたら?

    贈りものをいただいたとき、正式な場面や目上の方などへは「お礼状」を送りますが、多くの場合、電話やLINEでお礼を伝えれば十分。お返しの品を送る場合は、1〜2カ月以内に手配しましょう。お中元・お歳暮、災害見舞いをはじめ、入学・卒業・就職祝い、七五三、成人など、子どもの成長に関するお祝いは、お返し不要とされていますが、地域により異なるので確認すると安心です。

    「贈りものやお祝いをいただいたときは、相手に無事に受け取ったことを早めに伝えるのがマナー。連絡がないと、届いたのか送り主に心配をかけることになり、大変失礼です」

    お祝いには必ずお返しを

    結婚、出産、引越しなどのお祝いごとやお見舞いでは、必ずお返しをするのがルールです。お返しのめどは、1〜2カ月以内。早めが基本ですが、あまりすぐに送るとあらかじめ選んでいたような印象であって失礼です。金額はいただいたお祝いの半返しを目安にするのが基本です。

    日持ちする贈りものを用意しておく

    画像: 日持ちする贈りものを用意しておく

    ご近所からおすそわけをいただいて何かお返ししたいとき、急に贈りものを持参しなくてはいけないとき、ちょっとお礼を伝えたいとき。そんなときのために、日持ちのする贈りものがいくつか手元にあると便利。気の利いた調味料や海苔、お茶などのほか、季節の柄のお懐紙なども。

    お歳暮、お中元はお返し不要

    お歳暮やお中元を受け取ったら、お礼の連絡は入れますが、お返しは不要。もし、自分はお歳暮やお中元を手配しておらず、お返しがしたいときは、「寒中見舞い」「暑中見舞い」などの名目で贈ります。お中元を省略してお歳暮だけ贈るのはOKですが、お中元を贈った相手には必ずお歳暮も贈ります。

    贈りものに記録をつける

    画像: 贈りものに記録をつける

    だれに何をいつ贈ったかを記録に残しておくと、次回の参考になって便利です。とくにお中元やお歳暮など、毎年必ず手配するものは、きちんと記録しておきましょう。だれからいつ何をいただいたかの記録も大事。お返し不要の小さないただきものは忘れがちですが、贈ったほうは覚えているものです。

    お礼はすぐに

    画像: お礼はすぐに

    いただきものをしたときは、すぐにお礼の連絡をするのが鉄則です。対面で受け取ったときはもちろんですが、郵送や宅配便で贈りものを受け取った場合は、当日か遅くとも翌日には先方に連絡を。電話やLINEでいいので、受け取ったこと、お礼、感想をひとこと伝えるようにします。

    手土産もお返しは不要

    基本的に親しい間柄の方からいただいた食べものなどの手土産は、ちょっとした心づかいの表れなのでお返しはいりません。ただし、高価なものをいただいたときや、頻度が多い場合は、別の何かの折にお返しとしてこちらから手土産を持参したり、贈りものを用意したりするようにしましょう。



    <監修/諏内えみ イラスト/須山奈津希 取材・文/工藤千秋>

    諏内えみさん(すない・えみ)
    「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表。美しいふるまいや会話術、テーブルマナーの講座が人気。女優のエレガント所作指導やテレビ出演も多数。著書にベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)など。https://www.livium.co.jp/profile/h

    ※ 記事中の情報は取材時のものです

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    別冊天然生活『大切な人への贈りものとお取り寄せ』

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    『大切な人への贈りものとお取り寄せ』

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