• いるだけで清々しい気分になる、森や公園の中にある喫茶店。築100年の京都の町家で暮らす、手づくり暮らし研究家の美濃羽まゆみさんに、お気に入りの喫茶店とメニューをお聞きしました。
    (『天然生活』2023年12月号掲載)

    吉田山の山頂に立つ喫茶「茂庵(もあん)」

    画像: 茂庵は国の登録有形文化財。四方に大きな窓があり、山と森の風情をたっぷり感じられる。2022年夏に一度閉店、翌年に待望の再開を果たし、喫茶中心のメニューに。事前予約がおすすめ

    茂庵は国の登録有形文化財。四方に大きな窓があり、山と森の風情をたっぷり感じられる。2022年夏に一度閉店、翌年に待望の再開を果たし、喫茶中心のメニューに。事前予約がおすすめ

    京都市内の吉田山の山頂に立つ「茂庵」は、手づくり暮らし研究家の美濃羽まゆみさんが、「日常に風穴を開けたいときに訪れる」という、とっておきの喫茶空間。住宅街からほんの15分ほど坂道を登っただけで、これほど静謐な山の風景に出合えるなんてと驚くばかりです。

    画像: 抹茶(小さなお菓子付き)。お茶請けに添えられる琥珀羹などのお菓子は、つくりたてのおいしさにこだわった自家製

    抹茶(小さなお菓子付き)。お茶請けに添えられる琥珀羹などのお菓子は、つくりたてのおいしさにこだわった自家製

    二階建ての木造建築は、大正時代に茶の湯を愛する実業家が建てた茶席の場。美濃羽さんがお気に入りという抹茶を注文すると、スタッフが湯釜の前に立ち、落ち着いた所作でお茶を点てる姿を眺めることができます。

    画像: 店に着くまでの風情ある道のりも楽しめる

    店に着くまでの風情ある道のりも楽しめる

    鳥のさえずり、葉擦れの音、丈高い木々の合間から一望できる京都の街並み。「市中の山居」という言葉にふさわしい、町にいながらにして山の風情を満喫できる空間です。

    心を整えたいとき、美濃羽さんは「ただただ味わうこと、そこにいることに集中」して過ごすのだそうです。

    「茂庵」
    京都府京都市左京区吉田神楽岡町8 吉田山山頂
    電話:075-761-2100
    営業:12:00~17:00(ラストオーダーは16:30)
    休み:月・火曜、ほか不定休あり
    ※予約優先。ホームページに予約フォームあり。



    <取材・文/川口葉子>

    画像: 吉田山の山頂に立つ喫茶「茂庵(もあん)」

    美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ) 
    ハンドメイド子ども服・おとな服ブランド「FU-KO Basics.」主宰。築100年の京都の町家で、夫、高校生の長女、小学生の長男、猫2匹と暮らす。子どもたちの居場所「くらら庵」を京都・円町で運営し、2023年11月に2軒目をオープンする予定。天然生活Webで「美濃羽まゆみのごきげんスイッチ。」を連載中。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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